城里町水道課

全国初!大学生が提言する「将来の水道」

 城里町水道課では、茨城キリスト教大学と横浜ウォーター株式会社と連携して、国土交通省事業「水道事業の啓発に向けた調査検討及びセミナー企画運営業務(以下「セミナー事業」)」に参画しました。

「水道」の啓発事業とは?

 セミナー事業は、産官学連携で実施する「水道事業の啓発」を目的とした事業で、全国初となる取り組みです。
 「水道事業」について、
 ・未来を担う若年層自身に、現状を知り理解を深めてもらうこと、
 ・将来あるべき水道の姿を同世代の若者たちに向けて発信してもらうこと、
 を目指して、全4回のセミナーを開催しました。

 

まずは「知る」、そして「考える」、「共有する」

 テーマを「地域社会と水」として、令和6年10月に開催しました。
 参加してくれた学生のみなさんは、茨城キリスト教大学の2~4年生、約20名。

 セミナーの前半は、まずは「水道」についての知識をインプットしていきました。
 小学校や中学校の教科書に載っていたような気がする、「水道の歴史」についてや、
 日常生活であまり意識することのない、「水道事業の経営」や「水道事業の課題」についてなど、
 水道や水道事業のことを幅広く学習しました。

 知識をインプットしたら、学んだことを踏まえ、水道事業の将来について考えていきます。
 ・水道料金が自治体ごとに違っていることで、どんなことが起きるのか、
 ・水道料金の値上げで、どんなことが起きるのか、
 ・施設の老朽化で、どんなことが起きるのか、
 など、
 得た知識をもとに、それぞれの学生が考え、班で話し合うことで、お互いの考えを共有していきました。

  『セミナー座学』の画像    『セミナー発表』の画像
  ▲まずは水道・水道事業について「知る」時間。    ▲班で意見をまとめて発表。考えを共有しました。

 

「学ぶ機会」の大切さ

 今回、セミナーを受講した学生の多くは「文学部」の所属でした。
 セミナー開始前に、事前学習として水に関する映画を観てはいたものの、「特別に水道に興味をもっている」わけではありませんでしたが、セミナーを通して、「水道」について知っていくことで、「無関心」から「気になるもの」へと変わっていく様子を感じることができました。
 最終回では、「水道」というテーマに興味を持っていない人に向けて、「半強制的に」知る機会を創出することが必要であるとの意見が出て、
 具体的に、
 ・大学のゼミのテーマとして「水道」を扱う
 ・YouTubeの動画間のCMで「水道」について広報する
 など、
 大学生らしい案が挙がっていました。

  『セミナー事業班ワーク(1)』の画像  『セミナー事業班ワーク(2)』の画像
  ▲「将来の水道のあり方」を真剣に考える。    ▲班で意見を共有して、考えをまとめていく。

「城里町水道事業」の関わり方

 城里町水道課は、水道に関する情報発信強化の一環として本事業に参画し、横浜ウォーター株式会社と協力してセミナーを運営しました。班ワークでは、学生のみなさんと一緒に机を囲み、意見を出し合いました。これからの未来を担う世代の意見を直接聞く機会はなかなかないので、町の職員にとっても貴重な体験でした。
 また、第2回目のセミナーでは、水道施設を実際に見て体感して学んでもらう場として、「石塚浄水場」での見学会と、城里町の浄水場でつくった水とミネラルウォーターの飲み比べを行う「利き水体験」を実施。
 小学校ぶりの浄水場見学で、文字や資料だけではわからない「水道事業の今」を感じてもらう機会となりました。

  『セミナー事業(石塚浄水場)』の画像   『セミナー事業(利き水体験)』の画像
  ▲現地訪問回!石塚浄水場の薬注室を見学中!    ▲利き水体験!水の味の違い、わかりましたか?

 

職員所感 ~セミナー事業への参画で感じたこと~

 セミナーを通して、「関心がなかったこと」が「知っていること」、「気になること」になっていく過程を見せてもらうことができました。広報誌やHPに記事を掲載することも重要ですが、このセミナーのように、「実際に体験してもらう機会」や「直接意見を交わす機会」があると、より伝わりやすく、「自分事」として捉えやすくなり、「関心を持つ」ことに繋がると実感しました。

 水道課では、毎年小学4年生に向けて、浄水場見学と利き水体験を実施していますが、それ以外では、水道使用者の皆様と直接やり取りする機会は作れていませんでした。広報誌への「お知らせ」掲載など、情報の周知には努めていますが、たくさんの情報が掲載されているなかで、蛇口をひねれば当たり前に水の出てくる「水道」に、特別に興味を持っていただくことはなかなか難しいのが現状です。

 なかなか興味を持ちづらいけれど、大事で身近な「水道」。興味をもってもらうための「機会づくり」の大切さを学ぶことができました。

 

関連する取り組み

 城里町水道課では、セミナー事業への参画により「知る」機会づくりの大切さを実感したことをきっかけとして、情報発信や発信方法を工夫する必要があると考え、「水道に関する企画展」と利き水体験を含めた「水道カフェ(※)」を開催することにしました。 

 「水道カフェ」の当日の運営には、セミナーを受講してくれた学生さんにもご協力いただきました。水道をテーマに、町民と笑顔のやり取りが生まれていました。
 セミナー事業により、「水道」に興味をもって、「学ぶ」側から、「伝える」側になってくれたことに、大きな可能性を感じました。
 ※水道カフェについては、別の記事に掲載しております。ぜひご覧ください!

 

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このページに関するお問い合わせは上下水道課(水道事業)です。

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