広報かつら No.344 1999(平成11)年 1月
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☆視察研修の概要 ①高齢者福祉施設 施設名 ドロバースセンター 場 所 英国ロンドン イズリントン地区 川センターの概要(マネージ ャー、ジャッキ・マリーナ さんから) 施設は、イズリントン区役 所の所有。現在、イズリン トン・エイジコンサーン (全国組織の高齢者対象の チャリティ団体で、イズリ ントン地区の組織) で運営 にあたる。 ○運営費 区役所からの補助 金。年間八万五千ポンド (約千九百万円) が交付さ れる。 ○対象者 六十歳以上でイズ リントンに在住している 人。比較的介護の必要度の 低い活動的な人(介護の必 要度の高い人は別の施設) ○活動内容 高齢者にもそれ なりの活動が必要であり、 それを進めている。そして 活動をとおして健康な生活 の推進に努めている。体操、 TalChi (タイチ・中 国のゆっくりした運動)、 社交ダンス、フォークダン ス、ラインダンス、ヨガ、 ′■ヽ 陶芸、絵画、工作。高度で はないが役柄に合わせ、衣 装もきちんとして1ケ月に 一回、ミュージックホール (歌劇)を行う。 ○メンバー(会員)百八十名、 一週間に約百三十名が活動 に参加。歩いてきたり、何 らかの方法で来ている。ど うしてもというときは、救 急車が参加希望者のお宅を 回る。 質疑応答後、会員の中から 募金の呼び掛けがあり、各自 一ポンド程度の寄付をする。 マネージャーのジャッキ・ マリーナさんに大変喜ばれる。 その後、メンバーの活動の 様子を見学して訪問を終える。 ②農家体験交流 場所 ドイツ シェルナッハ町 町役場訪問 日町長 フランツ■リンドナ ー氏から行政政策の説明 今年2月の桂村訪問に際し て、あたたかい歓迎を受け 心から感謝している。日本 は遠い存在だったが素晴ら しい体験。日本で学んだこ と、今後に生かすとのお礼 の言葉の後、説明に入る。 シェルナッハは、西暦八六 五年に村として誕生。町の シンボルはリンドウ、一九 六六年から正式になる。 現在の人口五一三八人、面 積四十適。第二次世界大戦 以後、農業の村から手工業 の町として発展。千名以上 の仕事が保障できる町。若 者がとどまっている。二十 五%が十人歳以下。十二% が六十五歳以上。千百十五 名の子供。幼稚園、小学校、 中学校、職業専門学校があ る。昨年二つの幼稚園を開 園。学ぶこと、働くことを 強く町民に訴えている。十 年前から若者の施設整備を 図っている。町長の町、づく りについての説明を受けた 後、各施設に案内され、視 察研修する。 〇一般廃棄物リサイクル分別 基地 ○屋内プール、屋外プール ○サッカー場 ○消防舎 ○介護ヘルパー派遣所 ○農協銀行 意見交換会 シェルナッハ町の働き盛りの 七名(男二・女五)と、意見 の交換会を開く。 農家民宿及び 農業実習体験 五斑に分かれる。それぞれの ′t\ 民宿で日本からの手土産をわ たして、コミュニケーション を図るとともに、翌朝、農作 業体験。 幼稚園訪問 幼稚園は三歳から六歳まで の幼児が一緒、混合保育であ る。三歳児は大きな子から遊 びについて学ぶ。そして、協 調性とか指導性とか小学校へ 入る前に遊びで覚える。時々 グループを変える。教育して いることは、何が危ないか・ 何が危なくないか、自分たち で遊べること。ヨーロッパ共 同体、ヨーロッパユニオン、 いろんな国の子供たち、言葉 の分からない、そういう子僕 たちが一つになるのだから、 まず一人で付き添いがなくて も、親がいなくても遊べるん だということが一つ。二つに 子供同士で進んでいても、責 任感とか、協調性とか、そう いうことを覚えさせる。三つ めは、人種が違う、言葉が違 う辛が有り得る。そういう訓 練を教えている。 有機栽培農家視察 三haで野菜生産にあたる。 その内六千2mはビニール栽 培。農業経営は一九五人年か ら今年で四十年。ファミリー 経営、夫妻と息子。他に見習 い一人、農産物を運ぶ運転手 一人。花のほうが四十%から 三十五%に落ち、その分野菜 を。酪農はやってない。売上 げ三十五万マルク〜四十万マ ルク (約三千万円)。主な野 菜はトマト、キュウリ、ナス ビ、ピーマン、サラダ菜類。 クアハウス体験入浴 大きく水中マッサージの部 門と遊びの部門に分けられる。 ハーブの匂いのたちこめた スチーム室、合図により移動 するジェットバス、ジャグジ ー。低温水の大プール、屋外 の小プール、仮眠所、軽食堂 等の施設がある。 民宿農家の家庭を 食事に招いて交流会 世話になった民宿のご夫婦、 フランツ・リンドナー町長、 ボランティアのコーラスグル ープと共に歌あり、踊りあり、 手振り、片言の会話ありと楽 しい一時を過ごす。 (13)
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