広報かつら No.113 1978(昭和53)年 6月
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、b つ ヽ ・カ 報 広 号 3 1 1 第 昭和53年6月20日 (5) そのとき小場の家臣山田伝之重 大いに怒る。 敵は小勢五首人足らず、わが味 方の軍勢は八百余人、大勢負けた りと聞いては首世までの恥辱なり、 我等小場の城を出でより骸を軍門 に晒すとも名は末代に残さんと覚 悟の上のことなれば一足も引くペ からず、我と思わんものは寄り合 い」と力づけて一騎乗り出せば、 続く兵士には前小屋左近国垂、高 橋因幡之介・斉藤重太郎・山田又 次郎を始めとして三盲余人返り戦 う二十八人圃み攻むこと急、国重 まず走れば寂幡十太郎、又次郎な どつづいて走る。伝之塵敵せずし てついに走り退く、二十八人息を もくれず追い迫る。寄手ついに陣 を乱して崩れ去る。頓化原に到る ころ、高久播磨、保高平治、田代 の一族、徳宿、清水、大座畑、冨 甲加藤木、高額その外六十余騎、 門を開き土丸の砦を出て前路をふ さぎ、二十八人とも腹背より散々 に挟みうつ、寄手の小場勢シドロ になり僅かに支え戦う。高額道斉 入道当年七十余オ(豊轢)壮者を しのぐ惇馬をかり立てて、長刀八 重十文字に振り廻し義宗父子に迫 る。父子の従者さえぎり戦う。入 桂村文化財保護審議委員会長広 木 道叱咤して皆斬るり れて避く、大山勢 しく追う、寄手益々混乱して討た るるもの数を知らず屍累々として 板化仮の革を染む、漸くその夜も 明け方になれば朝霧にて鎧も旗も 見分け難く一陣に向って大座畑六 郎太郎、同弥五郎強力な精兵にし て三人張十三束矢次早に射たせけ れば、小場万引退くところ、山田 伝之壷を中に取り巻き戦えしが保 良佐久谷(洞細)一町ばかりも逃 げのぴたり。弥五郎追いかけ三人 張十三東の矢をつがい心に弓矢八 幡を念じてとⅠト切って放せば、 矢は違わず伝之痙が眉間深く射ら れ急所なれば伝之垂馬より真逆様 に落ちるところ阿久津濃艶せ掛り て首打ち落す、入道賞讃す。散大 半討死して大将士卒も勇気なく石 塚城へ落ち延びたり、死骸頓化原 に満々たり。小場、石塚を初め大 山の死者二百余人、名ある侍は石 桐藤兵衛、黒沢小太郎、山田伝之 極、同新左衛門、羽生縫殿之介、 斉藤垂太郎、小田部孫九郎奉行、 河又梅太郎、田代遠江、川野辺又 七郎、冨田大極院、綿引藤八郎、 阿久津長入、小松軍乎、大久保長 八、猪野左太夫、小林平六等、頓 守治郎 父子ついに怖 つになりて激 化仮に身を捨てしこそロ情けれ。 大山方この度の勝利をもって石塚 の恥をそそぎたり、これ偏に愛宕 山本地将軍地蔵菩薩の御加護によ るものと尊敬す。 橋の名まえ 募集について 笠間・大宮間広域農道開発 促進協議会 二の協議会は、笠間市、七会村、 桂村、大宮町で組織し、笠間市の 国道50号線から七会村、桂村を経 て、那珂川を渡り、大宮町の国道 一一入号線に至る広域農道(大型 農道ともいいます) の建設を図る ため活動をしてまいりました。 本年は、昭和54年度国の予算採択 に持ち込むための調査を実施して おります。 ついては、桂村、大宮町間の那 珂川の橋の建設計画があり、計画 にさきだち橋の名まえを決めるこ とになり、橋の名まえは一般から 募集して審査を行い決定すること になりましたので、ふるってご応 募ください。 応募要領は次のとおりです。当 選者には賞金を差し上げます。 なお、審査は大宮町と蛙村から 審査委員をそれぞれ選出して、合 同で審査を行います。 応募要領 一、橋の名まえについては 抑将来に向って発展を期待でき / る、親しまれる、呼びやすい 名まえであること ㈱固有名詞、地名にとらわれな くともよい H他に同じょうな名まえがない こと 二、大宮町、種村に住所登録して いる人 年令、男女は問いません 三、応募の方法 官製はがきに左記事項を明記 し郵送すること 構の名まえ(ふりがなをつけ ること)住所、氏名、年令、 職業 四、郵遷先 大宮町役場産業振興課、桂村 役場企画課、どちらでもよい 五、しめ切りは六月三十日(当日 消印有効) 六、発表は七月中に行います。 更新申請を あなたが持っている老人医療費 受給者証、医療福祉費支給者証の 有効期間は六月三十日までです。 引き続き助成を受ける方は左記に ょり更新を済ませて下さい。 なお、当日印鑑、保険証、旧受給 者証をご持参下さい。 (月日) (場所) 六月二八日 桂村中央公民館汗地 ■-11■■ 老人医療費受給者証 医療福祉費支給考証 ヽ一一-r-ノ の 区分館、 六月二九日 桂村中央公民館岩船 地区分館 六月三〇日 桂村役場住民相談室 時間はいずれも午前九時から午 後3暗までです。 初夏のいろどり さつき展ひらかれる 初夏逐よそおう、色あざやかな さつきが通行く人の日を楽しませ てくれました。 これは村内のさつき愛好会が毎 年恒例により行っているもので、 今年は六月八日から十二日まで桂 村阿波山、加藤木モータースを会 場にさつきの展示、即売会が行な われました。どの品を見ても全員 のみなさんの丹精こめた力作ぞろ い、来場者も延四ロロ人と終始にぎ わいました。
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