広報じょうほく No.318 1989(平成元)年 2月
8/12

㊨ドクダミ(生薬名・十薬)ド クダミ科。全国いたる所の山野 に自生する薬草です。最近では ドクダミを知らない人が多いよ うです。この事には特有の臭い があり嫌われています。 花は白色四弁で七月ごろ開花 します。種類にはツルドクダミ というつる性の革で、根はサツ マイモによく似たものがつきま す。 効用、①蓄膿症には菓茎の干 したもの二〇gを煎服、半年以 上続けて飲用すること。②イボ、 裏芸一五g、ハトムギの仁一〇 9を合せて煎服します。③痔疾、 生の葉茎二本、黄蓮一9を加え て煎服します。④糖尿病、生葉 茎二本に黄蓮二9を煎服。⑤水 虫、生薬を食塩でよくもみ、水 虫の所に一日三回ぬります。④ 腫れ物には生幸一枚を紙にくる み、蒸し焼きにし、軟らかくし て団子に丸め、腫れ物の上にの せてテープで押さえておきます。 田宮苓羞欄 …≡………☆ ドクダミとネズミモチ 信 那珂西薬草会 西 野 膿の吸い出しがよく、あとが残 らず早く治ります。カゼの予防 に特効があるともいわれます。 ㊨ネズミモチ、生薬名・女貞子 モクセイ科。別名ネズミイボタ、 ネズミのマクラ、フナユリ。日 本では関東以西に栽培されてい ます。中国では、この実を女貞 といい乾換したものを女貞子と いいます。女貞子は、古くから 保健強壮剤、強精薬として用い られてきました。第二次大戦中 は、この実をいって砕き、コー ヒー豆の代用としたそうです。 晩秋、果実をとって日干しに して用います。強壮強精には女 貞子酒を、ホワイトリカー丁 八リットルに女貞子二〇〇gと グラニウ糖を入れ、六カ月たっ てから飲用します。若シラガに は、女貞子一回五〜六粒を口に 入れ、かみをがら飲むと特効が あるそうです。 トドウダミ 春から秋にかけて、山野のいたるとこ ろに自生するドクタミ。血圧にもいいと いう話をききます。 トネズミモチ この木も家敷まわりに自生しています。 ぜひおためしください。 ー8_攣 血圧上昇 血圧はいろいろの要因で上が ったり、下がったりし、温度の 影響も大きくうけます。冬と夏 では正常な人でも二〇程度、高 い人では五〇以上も違う場合が あります。 夏の間は安定していた血圧が、 急に冷えこむ秋から冬にかけて 上昇するため、この時期は心臓 病、脳卒中発作が発生する一つ のヤマ場とをっています。 高血圧ぎみの人、高齢者は寒 さには十分ご注意を。 室温、特にトイレ、脱衣場の 暖房に気をつけ、夜間、排尿す るようなら枕もとにしぴんを置 に注意を いておくようを配慮も必要です。 外出するときは、帽子や手袋 をし、できるだけあたたかくす ること乱雨や風の日、無理して ゴルフをしたり、冷たい風に向か ってのジョギングをどもご用心。 日本人は熱湯好きですが、急 に熱い風呂に入ると一時に五〇 も六〇も上がります。はじめは なるペくぬるい風呂に入り、上 がるころ少し熱くするとよいで しょう。首までとっぶりつかる のも水圧で心臓を圧迫してよく ありませんし、お酒を飲んでの 入浴は厳禁です。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です