広報じょうほく No.199 1979(昭和54)年 12月
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F-1現在、全国約二千二百万世帯の家庭で、灯油が暖房用として使われています。これらの灯油は、需要の少ない六月から九月の問に、せづせと蓄えられたものと、冬場に生産(精製)されたものでまかなわれます。この冬の灯油消費量について、政府は約二千万キロリットルと見込んで生産・在庫の稜み増しを行っており、現状では十分まかなえ買いだめはよそう需給のバランスを崩し値上がりを招きます木枯らし吹く季節がやってきました.。冬の暖房の〃王様〃は、なんといっても灯油です。ところが灯油は、いわば〃原油の子供〃で、母なる原油からとれる灯油の割合は約一割です。つまり、原油一○○リットルから約一○リットル程座の灯油しかとれません。灯油は「原油のヒレ肉」といわれるのもそのためで、「貴重な一○パーセント」が私たちの冬を支えてくれているのです。ですから、冬の暖房は「灯油の母」である原油の確保にかかっているのですが、年間消費量の九九・八パーセントを輸入しているわが国にとって、最近の石油の需給が必ずしも楽観を許さない傭勢にあることは、みなさんご承知のとおりです。こうしたことから「この冬の灯油は大丈夫だろうかl」と心配の方もおられると思います。そこで、冬場の灯油事情、省エネルギー対策にスポットを当ててみました。一るとい(ています皇問題は今後の原油輸入量ですが、国際石油査本(メジャ:”)の相次ぐ供給削減や産油国側の値上げなどのため楽観は許されません。そこで、私たち消到者として、みんなが〃暖かい冬〃をすごすためにお互い心したいのは、必要以上に買いだめしないということです。全国の約二千二百万世帯が、われ先にと買いだめに走ったならば、暖房温度は十九度以下にことしの夏は一冷房温度はおおむね二十八度」を目標に、石油の消費節減にご協力をいただきましたが、どの冬の省エネ目標は「暖房温度は十九度以下におさえよう」です。暖房温度を一度下げることによって節約できる灯油は、一世帯あたり年間約二十リットルと試算さそれでなく賑とも厳しい需給関係が崩れ、値上がりを招き、一歩間違えばパニック状熊に陥ることも十分考えられます。不必要な買いだめは、私たち消費者が自ら自分の首を絞めることになるのです。私たち一人ひとりが、賢い消費者でありたいものです。買いだめはパニックのもとです季画■l■■L一一.曲一■b一一~。~巴‐一ザー幸うぼ萄一営広報じよ一・一・一,一牟一マーローマーー一一国-132-

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