文化財・資料館

木造薬師如来及両脇侍像

薬師如来及び両脇侍像
指定区分:
国指定重要文化財:彫刻
所在地:
石塚
管理者:
薬師寺
大きさ等:

【像高】
薬師如来:137.8㎝
左脇侍:170.8cm
右脇侍:171.1cm

【台座高】
薬師如来:107.5㎝
左脇侍:170.8cm
右脇侍:171.1cm

年代等:
薬師如来:鎌倉時代,両脇侍像:室町時代,胎内仏:平安時代
指定年月日:
明治44年8月9日

※中尊の薬師坐像はヒノキ材の木造(割矧造)で、螺髪、両眼、口、頬の肉付けなど力強い厳しい表情、胸前肉取りも厚く、骨太の量感豊かな状況が見とれる。ただ衣文にはなめらかなおとなしい平安時代の様式も見られる。
 構造は頭,身体部とも前後二材で作り、両耳の後で前後に割矧き、内矧りをしている。これらは鎌倉時代初めの技法と思われる。
 その像内に平安時代の作とみられる銅造薬師坐像が納められている。光背は、当初からのものは二重円相で、周縁の牡丹唐草透彫と光脚は後世の補作で、とくに台座(下敷茄子と獅子形)は室町時代の作と思われる。 両脇侍像は一材のスギ材で、前後の割矧も中尊とは作風が相異し、鎌倉時代の様風を示しているが、それよりも年代は降ると思われる。
 薬師坐像は、石塚氏が佐竹氏の命により新治郡片野(現 八郷町)に移ったとき、同地へ曳寺となった佐久山浄瑠璃光寺の本尊であったという。



 文化財は,歴史,学術などの見地から貴重な価値をもち,保存を要する有形・無形の遺産です。
 神社や仏閣の建物や仏像などは,信仰の対象として大切に祀られています。
 また,個人の宅地内で守られているものもあります。

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