誕生40周年記念 桂村勢要覧 1995(平成7)年 2月
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幸あふれる耕人の 那珂川の恵みほ、大地を潤す潅漑水と なって種村の農業、特に米作りを盛んに してきました。山からの清浄な伏流水に も助けられ、米はひときわおいしくなっ ています。畑地も黒土で地が深いことか ら、ゴボウやナガイモの栽培に適してお り、市場では嘩のゴボウはおいしいと評 判です。かつては芋掘りであつた収穫作 業が機械化きれたので栽培が盛んになり、 村の特産物として普及しました。古くか ら栽培されていた坪地区の赤ネギも、柔 らかく甘味のある昧が身上ですが、それ は洪績層の地味肥沃な耕地からの贈り物 です。 何を作ってもそれなりに育ってしまう 恵まれた環境のため、産地間兼争の激し い市場出荷にひと足遅れをとった感のあ る桂村ですが、農業経営の安定と向上を 図るために、施設園芸も奨励きれるよう になりました。なかでも昭和三四年に導 入きれた石垣イチゴは、四二年にハウス 栽培に切り替えられ、品質の向上を日給 して土作りやポット育苗技術などの研究 を盛んにしました。最近では、農閑期の 冬季中心の生産体制が安定し、甘くて日 持ちのよい品種として人気のある「女峰」 を栽培していますゆさらに研究に弾みが ついてトマト、キユウリ、メロンと市場 性のある品目へと生産が拡大し、施設園 芸の新しい生き方へと、ひとつの碇れを 形成するようになりました。 ・・・J J■L′
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