誕生40周年記念 桂村勢要覧 1995(平成7)年 2月
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春慶塗は応永年閲〓三九三-一四五 九)に泉州(大阪)境の入、春慶が考案し たといわれている漆塗の技法のひとつで、 木地を責色や赤色に着色し、透明な漆を 木地にかけて木目の美しさを生かした塗 物です。良質の漆を慶する地方塗として 栄えました。 日本三大春慶塗の一つに数えられる粟 野春慶塗は室町時代の中期、延徳元年 (一因八九)に、稲川山城主源義明が建材 莱で始めたのが始まりです。漆の精製か ら指し物による木地作り、漆塗り、乾燥 仕上げまで一貫して行ないます。乾燥し た後、自然に黄色の輝きを見せるのは、 地元産の堅牢な石槍(いしつび)を用い ているためで、それが粟野春慶の特徴で もあります。能代春慶が最上のものとさ れる中で、淡黄色の粟野春慶も、その素 朴さが愛されています。 戦前には五十人ほどいた職人さんも現 在では源義明から数えて一九代目という ■▲「■■■ る 尋1 1 1 一 ○ ノ・l▲‾l l’■ 普段使いのなかにこそ漆の良さが極だちます ■ ■ --1 こゴ 24

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