誕生35周年記念 桂村勢要覧 1992(平成2)年 12月
28/72

種村は私の安住の地で百。 最近、種村の美しい自然を求めて移り住ん でくる人がいます。 そのなかでもフランスから来日して九年、 岩船に住んで四年になる新住民の一人は、そ の住み心地について、 「ここには美しい山々がそぴ、え、至る所に 川が流れ、多くの鳥たちが飛びかい、数知れ ぬ花々が咲き乱れていて、耳を、日を酔わせ、 爽やかな薫りが鼻こうを満たしますLと、自 然の美しさをうたい、地域の人についても、 「比の地では伝統が守られ、住人同士の助け 合いも極く自然に行われ、礼儀は親切心と同 じように行き渡っています。お年寄りたちは 大変感じよく、子供たちは元気いっぱいで健 畠温㊥田鶴 康そのもの。自分にとって最適の地をみつけ た気がしますLと、岩船の住まいを絶賛して やみません。 ただ気になるのは、どこの村でも同じですが、 若者が村を去る事。「若い時は、刺激的な都会 に憧れるのは当然の事だし、一度村を出るの も良い事だと思います。大切な事は、もう一 度帰ってきたくなるような場づくりです。た とえばフランスならどこの村でも、若者のた めの文化会館があります。そこでは若者に管 理も全て任され、彼らは主体的に創造的な活 動を行っています」と、フランスを例にして若者 に魅力ある村づくりについて話します。 r軒lrl l 26

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です