誕生35周年記念 桂村勢要覧 1992(平成2)年 12月
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です。手作りを適す理由 について、「人形は生きも のです。機械化しては、 どうしても人形の命とも 言える感情がやどりませ ん」と、言うほどの職人 気質の持ち主。 最近、後継者として修 業を始めたお孫さんに対 しても、「手仕事の大切さ を伝えたい」と控えめで すが、「全国的にも数少な くなっている手作りの雛 人形をずっとこの土地で 守っていきたい」と、熱 意を込めて話しています。 ここでは、内裏雛や三人官女など人形の種 類によって作業工程も様々ですが、わら胴に手 足をつけ、美しい衣装を着せるのが主な作業 伝統の雛人形 かつて、粟野春慶塗の職人の里であった乗 からはど近い阿波山に、県内でただ一人とい う手作りの雛人形を手がけナている職人がいま す。雛人形といえば、関東では埼玉県岩槻と 並び、かつては水戸も産地として知られてい ました。その水戸で修業をつみ、戦後から 阿波山で製造を始めたもの。 指先に想いを託して作る 「■ 羊琴 ▼芦 ユl \苛琴▼ ぎ届喜書≡要義 ‾▼■亡ン+\

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