誕生35周年記念 桂村勢要覧 1992(平成2)年 12月
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棲村では今、恵まれた自然を生かし、常陸 牛・の仔牛生産基地としての維持発展に取り組 んでいる農家が多くあります。しかし、平成 元年度の仔牛飼育農家は一三一戸で、飼育頭 数は亙四七頭と、平均にすれば一戸当たり四 頚余りの小規模経営がほとんどウニ〇戴をこ える飼育農家は数少ないのです。 昭和四十亙年頃に第一回の和牛導入を始め、 現在二十五感を飼育しながら規模拡大を目指し ているある畜産農家では、毎年二〜三蔵の仔 牛をお産で増やすよう努めています。 「初夏から秋にかけては、妊娠中の牛を矢 ノ日沢牧場で放牧することによって省力化し、 那珂川の河川敷草地も草地部会で有効利用を 生産基地 た畜産 図っているのですが、それだけでは不十分な んですよね¢さらに良質乳対科を確保するた めにサイロを設置し、トウモロコシを作った りしていますヴ今後も畑地を借りるなどして 固執畑の拡大に努め、永年牧草を導入し、畑 地の有効利用を考えています。この村で育て た常陸牛の仔牛は、評判いいんですよ㌔ 最も実質的な牛の世話は、奥さんのカに負う ところも少なくありません。 これち牛の他にも、畜産どころとして知ら れる楼村では、豚励八千頚の飼育も行われて おり、村をおおう豊かな山林鹿野を活用した 畜産団地化、しいたけなどの生産性の向上や酪 農経営も碩桓的に促進しています。 常陸牛の仔牛のせり市(大宮) 山林を利用したしいたけ栽培 矢の日沢牧場で放牧されている牛 15

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