合併25周年記念 桂村勢要覧 1980(昭和55)年 11月
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遠き大吉より、人間が住みつき、生活を営 んでいたわたくしたちの村は、永い歴史と多 くの史跡を現代につたえています。 二んなすばらしい郷土をもつわたくしたち は、先人に劣らぬ遺産を次代に残してゆかな ければなりません。豊かな自然と清らかな流 れ、二んな大きな宝をもつと大切にし、郷土 に誇りをもつ二と、これがわたくしたちが次 代に残す大きな遺産なのです。 * * *古い歴史と 恵まれた自然 茨城県の北西部に位置し、東側を流れる都 珂川沿いに常陸大宮町、蕗は山間部を経て七 全村、南は根小屋川、江川を境に常北町、北 は御前山村に接しています。 総面積四五・九二加、で地勢は、那珂川流 域の平坦地帯と八溝山系につらなる台地の二 つに分れ、平坦地帯は水利に恵まれており、 農耕地に最適です。台地は、標高七〇m〜二 〇〇mの高度をもち、耕地率は二七・五%で、 あとは山林原野五四・六%を占めています。 村に人が住みついたのは約一五〇〇年前と 推定され、古代の遺跡の調査により約一二〇 〇年前には農耕を主としで、生活が営まれて いたことが判っています。中世の頃は佐竹氏 に係りある大山氏によ おり、中世の城・館跡がみられ、那珂川を中 心に経済・文化が発達し、鵬恕(宿屋又ほ馬 家) がおかれていました白 図 置 位 ● ○
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