合併25周年記念 桂村勢要覧 1980(昭和55)年 11月
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もいわれるのもうなづける風景です。 ●粟野春慶塗 飛騨高山、出羽の能代とともに日本三春慶 塗の一つにあげられ、その中で最も古く(約 囚00年前)昔ながらの手作りで、下地は一 切行わず木目と竹釘が、うるしを通じて、こ 土く色に輝いて見える素朴さがうけています。 痕(徳)ヶ原音墳 全長三五m、高さ約三mの前方後円墳で、 周囲に堀をめぐらしている。石室は巨大な石 材でかこまれています。 ●悪路王面形彫刻 鹿島神社の社宝として伝わるもので、延暦 年間(七八二〜八〇五)坂上田村麻呂が、下野 速答窟で賊将高丸(悪路王)を倒し、首級を奉 納した。最初はミイラであったといわれ、こ れを模して彫刻された形相物凄いものです。 ●壁面観世音像 徳一太師の作といわれ、岩窟の壁面に十一 面観世音像を刻み、いぎ開眼というとき鶉が 夜明けを告げ、一夜にて刻むという念願が集 せず、未完成に終ったものです。 万歳藤 一ノ声藩主義公(水戸黄門)が激賞し「万歳藤」と 命名した藤花です。現在のは二世です。 鹿島神社本殿彫刻 創建は光仁天皇の御代で、本殿の彫刻は精 巧をきわめております。作者は不明。 ●大山城址 崇徳天皇の長承年間(八四二年前)鈴木五 郎高卿という暑が館山に城を築いたといわれ 佐竹義孝(大山因幡守)が、この城に配され、 八代義景(三八〇年前)まで居城した。 このほか、孫根城、高久城址があります。 ○

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