常北町勢要覧 1983(昭和58)年 3月
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潤棚瀾削疇l ロ町ぐるみで取り組む福 祉の風土づくり 福祉とは幸福という意味です。ですから、 住民福祉の究極目標は、すべての住民が快適 患ちのあちこちにコミュニケョンが芽生えた 拳生きがいづくりに重点 を置いた老人福祉 数年前に町が実施したアンケート調査では、 「老後は子どもと一諸にくらしたい」とする 人が、実に七八・六%にも達しました。高齢 化社会が進む一方で、核家族化が進展し、扶 養意識が低下するなど、お年寄りをとりまく 環境がますます厳しいものになりつつある今 日、このアンケート結果は町民みんなで考え ていかなくてはいけない大きな問題です。 町では、こうした点を踏ま、え、すべてのお 年寄りが充実した生きがいのある老後を送れ ることを願って、寿大学(高齢者教室) の開 催をはじめ、単位老人クラブの育成や老人ク ラブ連合会の活発化を図るなど、お年寄りの 積極的な社会参加に努めています。また、憩 いの場、ふれあいの場として老人福祉センタ ーの建設を予定しています。 一方、ひとり暮らしや寝たきりのお年寄りに は、ホームヘルパーの派遣や入浴乾燥車「さ わやか号」 の巡回、福祉電話や愛のブザーの な環境のもとで幸福な生活を享受することに あるわけです。それには、単に行政の施策だ けでなく、住民だれもが互いにいたわりあい、 助けあいながら地域に根ざした福祉の輪を広 げていかなくてはなりません。 そのため、町では、お年寄りをはじめ、児 童や心身の弱い人、あるいは母子家庭など、 社会的に弱い人たちの立場にたった福祉づく りを、住民の理解と協力を得ながら積極的に推 進しています。 鍵健康管理体制の充実を 医療技術の進歩や生活環境の改善などによ り、今や世界でも有数の長寿国となったわが 国ですが、一方では、脳卒中・心臓病・ガン などの成人病の増加や体力の低下が目立って きています。なかでも、町全体の死亡者数の 七割以上を占める成人病対策は重要であり、 町では成人病に関する知識の普及や集団検診 の徹底化を図るなど、予防や早期発見に努め ています。また、母子保健については、乳幼 児検診や予防接種をはじめ、各種学級講座の 開催、保健婦による育児相談など、母子の健 康管理および意識の高揚を図っています。 一方、施設面では、一地域住民の健康管理を 目的とした農業者健康管理トレーニングセン ターの建設が現在進められています。 設置など、きめ細かな心の福祉を推進してい ます。 幸子どもたちに素晴らし い環境を 子どもたちが伸び伸びと健やかに成長して いくには、愛情に満ちた明るい環境が必要で す。現在、町内には法人立の保育園が三間あ り、子どもたちの保育にあたっていますが、 主婦の社会活動への参加や家族構成の変化な どに伴い、今後いっそう保育需要の増大が見 込まれるため、町では保育園に対し、施設の 整備拡充が図れるよう助成等に努めています。 H

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