常北町勢要覧 1983(昭和58)年 3月
12/52

みどり豊かな美しいまち でありつづけるために 水と緑に恵まれた豊かな自然環境と長い歴 史に青くまれ、すぐれた文化風土を誇るわた したちの常北町も、めざましい勢いで都市化 が進展しています。町では、都市化の波によ って、この素晴らしい環境が損われることの ないよう、「みどり豊かな生活環境のまち」 づくりをめざし、衛生的で安全快適な環境の 整備に努めています。 ●ゆとりある住まいの提 供を 地域の開発や核家族化等の進行によって、 世帯数は増加傾向を示しており、住宅の需要 はますます増大しています。町では、高度福 祉社会を実現するための施策の一環として、 従来より町営住宅の建設整備に力を注いでき ました。現在、町には二六四戸の町営住宅が ありますが、高まる住宅需要に応えるために は、さらに多くの住宅団地を建設する必要が あります。町では、年次計画により増設を行 うとともに、老朽化した木造住宅の建替えを 図るなど、居住環境のいっそうのアップに努 めています。 ●衛生的な環境の確保 都市化の進展や生活水準の向上に伴って、 町のゴミ排出量は増加する一方です。 そうした中で、より合理的なゴミ処理車業 を行っていくには、行政区域を越えた他市町 くりがはじまった 暮しの変化に対応した環境づとの協力が必要となってきています。そこで、 町では広域行政によるゴミ焼却場を下古内地 区に現在建設中であり、昭和五十九年三月に は完成の予定です。 また、し尿処理は、五十三年に最新鋭の礫 械類を導入して建設された城北衛生共同処理 場で行われています。この施設の一日の処理 能力は三〇キロリットル(二六、000人分)で、 放流水は二〇PPM以下という無公害排水と なっています。 一方、公共用水域の水質保全や衛生的、文 化的な生活環境の確保に不可欠な下水道整備 は、石塚地区市街地を中心に、公共下水道整 備事業の検討を進めています。また、各戸が 集散している地区では、各戸処理による土壌 浄化法および浄化槽方式を推進しています。 ●水需要の増大に備え水 資源の確保を 町の水道事業は、昭和三十九年に設置され た上泉地区の簡易水道施設をはじめ、石塚・ 春園・古内・那珂西・小桧・安渡の七地区に 浄水場を有して、それぞれの当該地区に給水 を行っています。 五十七年の給水人口は八、九重一人、普及率 八二・一%で、一人一日当り三〇五リットル の給水がなされていますが、生活様式の変化 や工業の立地等により、今後さらに水需要の 増大が予想されるため、河川水の利用などに ょる安定水源の確保を図るとともに、広域簡 易水道の検討を進めています。また、未給水 家庭の解消に努めるとともに、現在の施設の 統合を図り、合理的な生活用水の供給をめざ しています。 ●進む道路網の整備 町の道路網は、国道一二三号線と県道三路 線(主要地方道二路線・一般県道↓路線)を 中心に、総延長三五四キロメートルにもおよ ぶ町道が縦横に走っており、産業経済活動や 住民生活の動脈として地域の発展に貢献して います。国道および県道は全線舗装が完了し、 大部分は整備改良がなされていますが、町道 については、未だ整備拡幅を要する路線が多 く、舗装率も低いため、計画性のある町道整 備事業を現在進めています。 また、交通量の増大に伴い石塚地区市街地 などでは交通法滞をきたしてきており、混雑 の緩和解消と事故防止のため、国道一二三号 線のバイパス建設を促進しています。さらに 県道についても末改良区聞の早期改良や自転 車道の設置等を強力に推進しています。 川

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です