常北町勢要覧 1983(昭和58)年 3月
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○その年の無病息災を祈願するワーホイはl月の行事 ○茶摘み風景は茶どころ常北の春の風物詩 ○常北の夏を彩る一大ページェントふるさとまつり ○誕生仏に甘茶を注ぎ釈迦降誕を祝う薬師寺花まつり ○その美しさに思わず足もとまる菊花展覧会 ○春秋の彼岸に行われるお不動さまのお廻り + iチ.- L▲▲山■■▲▲▲」. とかけ声もいさましい御輿、山車、夜 空を彩る花火と、常北は夏の一大風物詩を繰りひろげる。 夏の終りを惜しむかのように人びとは祭りを楽しんでい る。 祭りも過ぎ、しのぎやすい季節の到来ともなるとクリ ・ナシ・ブドウなど秋の味覚も出揃い、二撰と秋の気配 が感じられる。 春の風物詩のひとこま。緑濃い茶畑のあ ちこちで茶摘み作業がはじまり、街の動 きも活発となり、春の終りを告げる。 夏の訪れとともに那珂川の川畔は釣 竿の列ができる。全国の大公望が待ち こがれていた季節が訪れたのだ。アユ 解禁は常北夏の風物詩の一ページとい える。 梅雨あけとともに、ふれあいの里キ ャンプ場はカラフルなテントに彩られ る。朝もやの中から子どもたちの元気 な声が響き、常北の自然はテントから 顔を出す子どもたちに、庚やかさと自 然のやさしきをおしえているようだ。 夏も盛りとなる八月、常北の夏まつ りの暮あけとなり、祭り太鼓の音を合 図に町中が祭り気分に湧き、老いも若 きも踊り楽しみ、祭り一色にぬりつぶ される。「ワッショイ、ワッショイ」 郷近在から善男善女が詣でて大へんな賑わいをみせる。 一方、休日ともなれば、家族づれや若者たちで賑わうのは 藤井川ダムふれあいの里。親と子の楽しげに遊ぶ姿は、 常北の春にふさわしい人と自然のふれあいだ。 八十八夜ともなれば、茶摘み。古内茶の茶どころ常北の 弘法さまやお不動さまのお廻りによって常北の春 が始まるように、秋の気配もまた、お不動さまのお 勉りとともにしのび寄ってくる。 秋晴れのもとに歓声があがる。スポーツの秋 たけなわ。恒例の町民運動会も年を重ねるごと に盛りあがりをみせ、今や住民の間にしっかり と定着している。競技をするもの、声援を送る もの、その表情はみないきいきと輝いている。 いま、大きなふれあいが生まれつつあるようだ。 町文化祭・菊花展覧会・商工祭・農協祭等の行事 とともに秋は足早に過ぎてゆく。 那珂川のサケ漁や落ちアユつりも終る十二月、 一年のくらしに終りを告げるかのように、常北 の街角にも冷たい北風が吹きはじめる。 9
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