広報 しろさと No.044 2008(平成20)年 9月
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8月初旬の炎天の日、例年の「反核平和の日リレー広島・長崎の原爆投下を風化させないキャラバン隊」が到蒲しました。帆後側年を綴過した今もなお原爆の後遺症に悩んでいる人達が数多くいる現実.原爆投下により一般市民が無差別爆撃により樵牲になったことを語り継いで核兵器廃絶を訴えていこうというキャラバン隊であります。職争が激化するにつれ、H本への爆弾投下が正耶目標から無差別燃蝶になっていったと一言われていますが、原爆投下を命令した者、実行したB”エノラ・ゲイの乗組員が、罪に問われたということはありません。先日、小泉尭史監督の映画「明日への遺宮」を剛ま戦争をめぐってした.物語は米軍爆撃機の搭乗典を処刑した罪によりB級戦犯として裁かれ、昭和型年9月、死刑に処せられた東海加司令官岡田満中将の姿を耶馴裁判を通して描いたものです。責任は司令官としての自分にあるが、戦闘貝が非職側員の市民を無蕊別に燦蝶する非を、弁解でなく信念を持って「法峨」として裁判で論争を挑んだものであり、その誇りと砧格を、私どもも再認識せればと同感を持って観て来ました。職勝国が正義とされ、敗戦者を裁いた史実。「歴史は常に勝者の手によって書かれる」という言葉をかみしめ、その理不尽さに疑問を持ち続けることが必要ではないかと思っているところです。戸一旬俳句蝿錘(みんみんや擁ざてゐたる郷時計飯田勇一明けてより約のア・カベラ夏の朝子との距離いぃ触縦懲驚や浜辺もが瀞簾子葛茶屋十釧瀞のう灘江まみの塵み織卿識蒲菜の春のにじ遮嘩鍵誇に雄せは仲田まらゑ夏木立子等と遠出の雲沸けり中野千賀子夏休み山の曲り木起こしけり飯村昭子流行はめぐり采ろもの藍浴衣今瀬多代美電灯のひも揺らす風郎騨挙田所厚子丸木橋ひらりとくぐり鬼やん式夏座敷声が似が難鯵施竹内幸子撮ってゐて澱られてし式ひ秋祭瀬容博子重し上げ感動に満ら梅を干す岩下金司請一杯嘆きしアザミに錨ぐ風田口勝元初嘆きの朝顔ひとつ涼しげに束見登美子雷や猫を見送る我が家かな密田欽子蕃一しろさ唾弱りたる足を殿へんと土手を躯く「バラグミ」ぱ紅の色適しゐて啓本ふみ江はらからは二人となりゐてたづきをぱ思ひ思はる老いの日々なり所芙恩子「記念樹」の沙雑の花咲き荊純なる孫はすこやかに十二歳になる青柳京子元気にて働けることはいいものと娘にはげ戎され今日も薬とる山形式妙ほるほろと柿の花こぼれ寺庭に梅雨のひと日の暮れ港みゐて渡辺千紗子紫の花爽き初めし授茄子の紫紺色なる潰物待たる秋山愛子田の土手を草刈りてゆくつゆ崎れ八にみどり田乗く吾をいざなへぱ大森久子朝軽き足の運びも日ぐれには義足にも似て歩みの重し佐川あや予報の雨を晴天に替え竹子師の歌碑は自紫の計らなる文字杉山みらこ新茶の春リ味わう朝のひとときも亡父を偲び誌しはずみぬ阿良山ウメノ干し梓に大輪朝がおのぼりゆく塊り行く世の一三-スからめて仲田こう夢枕立ちて去り行く父親は間溺の我を血配してか岩下美知野ヅ・くbPL調の声聞きながらどっぷりと湯船に浸かり疲れ癒さむ岩下通子戸L草むしり革が後から通いかける奇木新三郎物価高下がらぬ妻の体脂肪富田多蔵ツバメ飛ぶ夏の呑リの山の宿永井英陽夏祭リヨチヨチゆかた屋台見え中島芳春家事万端こなす男に嫁が来る山本隆荘朝緑ピンクの色や今朝開く朝顔に似た大論の花風に揺るる乙諦知灘鵬花はにかみいるか淡きくれない枝不美木を手に午後をソファに式どろめばいつか笛次きケトル鳴りゐる片見和枝見る人も無き苔の花ふとみつけ芭蕪の課みし句を口ずさむ川上千代子繍岬鍬欝雑灘鶏禰島愛子孟宗の若竹に解れ背を鍵す気を貰ひたり確鍵のみら多田志保子すばらしくうれしい事があったよと擁の合格亡き麹に告ぐ坪井きよ子他の命奪うことなど無かるべし少しの幸せ感じて愚れぱ萩谷登喜子「人生は死に至る戦いである」と記せる芥川の童書見つかりLと言う密田佐智子川柳|難広報しろさと2008年9月I皿
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