広報 しろさと No.040 2008(平成20)年 5月
12/14
=今「年Iの桜態に左右されると言われており、ああ、今年の冬は寒さが続いたせいだと得心しました。地球温暖化が進んでいるとも一高われております。日本は券夏秋冬がはっきりしておりますが、温暖化が進んで、季節が暖味になってしまったら、桜の花などはまばらで、いつ咲いたのかと思うような時代が来ないとも限らないと思います。私たちの日常生活の中でも、フロンや二酸化炭素等の温室効果ガスの削減につながる省エネ、省資源に取り組んで、冬の寒さに耐えてパッと咲く桜をいつまでも見続けて行きたいものです。P乾田を耕す春の土ぼこり山埼正行耕して蛙起こしてしまひけり飯田勇一弁天堂の締き清められ風花すいそべきよ蓬餅ひさぴさに大家族職リ仲田まらゑおろし立ての足長ジーンズ梅の風竹内幸子三種の花咲き空を塞ぐなり田所厚子白木蓮暗き窓間に活けにけり漁静江花誠せせらぎぞひに歩きけり鯉剥寿美恵荷の向きそれぞれに置かれあり高橋芦江梅突くを待つだけであり雨の夜飯村愛子蝶生式れ大学の門くぐりけり今瀬多代美桜貝拾ひて母のネックレス飯村昭子窓開く五年三組チューリップ瀬容博子馬偽著植う八十路の介護予防かな岩下金司山桜咲いて里山生きかえり田口勝元腰反らし天を仰げば初燕宮田多蔵一鍾歌鱗盛り上がる東京マラソンサポートの依頼にソウルより是ら上京す秋山愛子文芸しろさと店先を黄の色禰子が埋づめゐて春いつぱいを告ぐる菜の花大森久子煎り豆の春リの中に身を世きて鬼やらう豆のつ、み整えゆく佐川あや敵として砿じざる名の汝と当選を焼ふオバマ氏とクリントン氏と杉山みちここの年の幸せ呼ぶべし降る雪は節分祭の寺に済しも営本ふみ江疾風の音きこゅるひと日仰ぎ兇ろ大空の白雲は泰然自若所美患子しみじみと曲に響く除夜の鐘「諸行無常諸行無常」と剛こゆ脅柳京子「長き世をありがたう」とてくり返す班を拭きやりぬ永遠の別れに山形式妙立春の空の藍色こぼれきて日だまりに笑けり犬のふぐりは渡辺千紗子病窓よりはるかに見える山なみを眺めて一人故郷を偲ばむ阿良山ウメノ孫と打つバドミントンも軽やかに梅春リくる日漕まりの中岩下通子少子化のビッカピカの一年生桜花が笑みて黄幅に舞えり仲田こうやわらかな梅の春匂う朝まだきうぐいすの声清かにきこゆ鶴田すがネズミ増え家に賞われ猫のミエ私の友にとなって仕える儲田鉄子塊梅に行きて楽しむ公園の好文亭で昔を偲ぶ岩下美知野戸しろさと誌に飛びこんだ我が恩師四十年目の違迄のごとく羽石栄子券来たと待らに待ちたるチュウリッブ弥生の空に春リ突きつる市川義子突然にボリの袋が舞いあがり春一芯に遊ばされおり枝不美義理を欠き職をも重ねて励みゐる吾がリハビリに春陽ぬくとし片見和枝庭に樋ゑて一幸年経し「カタクュは野性火はず寄り合ひ咲けり川上千代子サイレンを鳴らしつつ行く救急車回転灯の点滅けわし齢愛子黄砂厳らむ撚リたる指の跡残る汚れたる車を洗い芯とせり多田志保子夫逝きたる家業守ると子らと生くこの世のすみに小さく老いて坪井きよ子人生の読点過ぐる思いにて二○○八年歩み出ださむ萩谷登喜子春耕の土照々と広がれば滞り来て賑む二羽の鶴総冨田佐智子可柳鱗夜桜見孫は夜店のだんご兇る青木新三郎観梅に行くはづ変り温泉へ北野式クラス会白鎚かくLの腕を上げ永井英陽甘口と辛口がある胃腸薬中島芳春人生の苦労くの字の押し車山木隆荘'四広報しろさと2008年5月
元のページ