広報 しろさと No.036 2008(平成20)年 1月
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つんと〃、途中まで統んで「秋読」になっていた、膝原正彦著「国家の品格」を読み終えました。190頁程の単行本を一気に読了しない不輔を恥じているところです。数学者でもある藤原正彦さんは、著普の中で経済至上主義のようなものが国家の品格を失墜させた(させる)とし、その理由を述べています。また、すぐに役立たない数学や理論、物哩などの底上げされているような社会国家が長川的持続可能な図であり、それぞれが普巡的価値の怖紺を持つこと、儒教や武士道に学ぶべきことが数多くあるにもかかわらず失っていることを著しています。中には肯定できないものもありましたが、著諜全体は分かり易く読むことができました。先月、新渡戸稲造の先祖の地である花巻の新渡戸稲造記念館を訪れる機会を得ました。花巻は、宮沢贋治を生んだ地でも地〆嚇訟の堅ら'三Ililt格あり美しい地域です。「地域が美しい」ところは、世界的にみても天才が誰出されるとも「圃家の品格」に識かれていました。新渡戸博士は、1890年に日本人の心を広く世界に知ってもらうために武士道を英文で発表していますが、品格も根底にはそれに相通じるものがあると思います。そこで、藤原さんが示す品格の指標は何かというと、①独立不糊②道徳③美しいⅢ剛④天才の雅出とあります。これを地域に当てはめてみると、城里町民惣章がそれを言い表しており、それぞれの町民の方々が具現化を図っていくことによって、品格ある町が自然と形成されるのではないでしょうか。その条件は備わっていると思いますので、品格ある地域を目指していこうではありませんか。平成加年が、町民皆様にとって良い年であることをご祈念巾し上げます。戸L柚子ばかり光を集め風の午後飯田勇一霜溶けて空青々と透き通り山崎正行嘉室に笑ひ声あり花八つ手鯉測寿美患雑早L屋根を寄せ合ふ宿場町為柵芦江柚子たわわ折曲発光日となりLうみ竹内幸子湖風の裸水を抜け広がれり飯村昭子病窓の奇空はよし冬木立赫尾花鞭止恥鋤ひ帳子仲田弐ちゑ沈みゆく日の大きかり枯野道今瀬#多代美雨止みし落葉の散歩径ゅけり飯村愛子立冬や松を濡らせる雨細し嫌静江冬ぬくし野菜いきいき緑なりいそくきよ五つある縁台赤し冬日和焚金の柚の実獅“風馴欝岩下金司灘草は野にありてこそ消けり田口勝元萱葺きや大内宿の雪の道富田欽子初日記筆もお屠蘇に酔わされし仲田こう一電歌灘桔梗嘆きかるかや女郎花咲く花野今日の散歩の称リ返し点撒柳京子俳、句灘師の君の入院といふにて薙ら鋳きい会友ひたすらご回復祈る山形式妙瀦唯灘総譜錆上渡辺千紗子台風は関東ぬけるらし刻々と稔りの稲田に水嵩増やし秋山愛子日ぐれゆく刈り田に在りて稲束をおだがけする辺り茜色峡ゆ大森久子パソコンのワープロの蕃及で若考は瀧字好きなれど「読めても密けず」と高堀よしのみ私を迎えんと待らたる十三日祭壇飾りの役は老いわれ佐川あや全快癒の願ひや戎ざり日毎に学ぶ詠孜の恩師に在れば杉山みらこ露羅溌識塵顔鍔飽宮本ふみ江騨羅緯講鍵灘所美鹿子漆む空の季節となれば前山も錦色どる秋もたけなわ阿良山ウメノかさこそと歩道敷きつめ銀容の紫藩みしめ歩く焚色の繊越岩下迩子しいたけの原木切りの山小道もみじひろいて日記にはさむ鶴田すが七五三晴姿して何のまね老いた私の杖ついた史ね市川蕊子買い求む年賀ハガキや年越しぬ楽Lと言えぬ鈴なりしか山崎純義雑草一本抜かずひたすら除草剤散布するのみ休日を息子は薄井ひろ一出るものはお腹お尻に綱引会青木新三郎釣り自授夢じゃないのかその誌鴬田多蔵囲炉裏にて鍋物囲み温まる北野武新しい風を迎えに初詣山本隆荘雑煮にも赤ネギ入れてこりやう式いや島芳春子や孫の自慢話のクラス会永井英陽サーフィンを楽Lむ人のあまたいて秋の其昼の海はにぎわう枝不美自づから笑きては散れる山茶花をいろどりとして冬に入る庭片見和枝晩秋の夕べの港出づる船空より金色の三ヶ月が蓮ふ川上千代子うろこ雲流るる空を秋あかれ飛び交う午後の日差しは漆みて島愛子イメージを練りつつ和紙の問屋にてことしの作品これぞと決める多田志保子一木の「ろう」燃しつつ亡夫に言葉かけつつ何時までも立らぬ坪井きよ子無機質な月より昇る「地球の出」奇く鮮明に「かぐや」は振りぬ萩谷登喜子紅葉包む磐梯旅路の桧原湖を遊覧船にて廻る歴史聞きつつ和知美智子美術展に繰り返し読む師の短歌「朱の一葉」に地痛みぬ富田佐智子鴎広報しろさと2008年1月1面糞暮しろ古曜

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