広報 しろさと No.020 2006(平成18)年 9月
12/14
夏祭りが過ぎてr「「戸瀧句擬製残業の瀬昔やさしく夜の秋飯田勇一秋の風濁れる池に鴨遊ぶ亡誉父の好み抄調雛鵡和田範子梅雨寒の薬草風呂の一人かな田所厚子も曇が好みし石竹の赤咲けり鯉測寿美隠名水を掬ひて汗の沈みけり阿久津あい子郷に来て心底染まり撒田風飯村愛子応援歌勢ひ余り雲の峰いそくきよ初蚤水の音にも光りけり仲田まらゑ萩の揺れ還暦祝ふ酒旨し森静江弾しぐれ森の中なる美術館今瀬多代美土砂降りの地地よき音青すぢれ飯村昭子固童って丈を等しく花すすき高橋芦江麦茶入りのやかんぴかぴか誰もゐず竹内幸子祭壇に万の白菊母逝けり瀬谷博子短歌大陸の冷たき高気圧と暖かき太平洋高気圧の手ひか穐雨は高堀よしの一本の雑畢にも法の伝へゐる思ひに槙みて墓を掃除す佐川あや財団法人産業教育振興中央会より鈴に御賜金と表彰状受く杉山みちこ初なりの西瓜を塗でつつ見廻るに一足早く烏は灸ぬり蕊くあば浄衿塞繍こゑも澱りて天然合奏ぞ所美鯉子「署我の花」垣根に添うて雨に咲く槙ましやかに丈た晴れやかに脅柳京子細きフキを正油と酒で煮しめたりほろ苦き味久女の句鯉ふ山形式妙鵠捕蕊雲鱗藤原千代空の色こぼれて突けるやつゆ菜の小さき藍にいのらを伝ふ渡辺千紗子がれきの下息絶えL母の腕のや矩赤子生きゐしとふジャワ島の地震秋山愛子奥山の谷間に突きL白百合の色あざやかに匂いたのしむ卜部まさ子梅雨の藻れ霧に霞し山並が墨絵のごとく葱し見とれリ岩下迩子ふれあいに行きて謡らう良さ友と梅雨の明けるの持ら途しいと岩下美知野この夏も娘贈りし風鋳を軒に吊るして涼を楽しむ阿良山ウメノ《I山脅葉聯立らこめる白づくめ自然おり駁す静か蹴る里富田欽子莫夏日の続くも処暑の過ぎし夜は虫の声聞こゆ遠く近くに山ロ栄バス降るれぱ土なむるほどに曲がりたる腰に耐え歩む短飲教室皇で癖c倫井ひろ半夏生の白き花群ゆらぎいる音なく降れる梅雨の一日を枝不美すぎゆきの楽しきことのみ恕はれて逝きにし友のことは党えず片見和枝梅雨どきに何訴へて噺きわたるほととぎすか声胸に沈み入る川上千代子竹林の紫ずれの音も涼やかにて水もれ陽流ろ梅雨のひととき島愛子采り趣れたる列車迷迅くうつろさを償ふ鵬ゐていらだちも戦し多田志保子嫁ぎたる吾が鍵の安否間いくるる教へ子の親の曲はひびき来坪井きよ子摘みたる茶も消泰液も運びにし軽卜ラ見送る今日廃車なり萩谷登喜子背の孫に身体の重味感じつつ寝顔雄かむ窓ガラスにて和知美智子面映ゆく花嫁の母の旅に立らこみ上げやまぬ涙堪ふる符田佐智子子宝と言う宝石が三つある山木隆荘'四広報しろさと2006年9月美竺音しろ.さ曜
元のページ