広報ななかい No.249 2003(平成15)年 9月
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r肺炎球音ワク手羽をご存知ですか? 諷 肺炎による死亡率は最近再び上昇してきており、平成11年人口 動態統計によると日本における死因の第4位に位置します。その背 景には、日本で高齢化が進んできていますが、肺炎による死亡率が 65歳を越えると急に高くなる傾向にあることが挙げられます。 肺炎の原因の中で、肺炎球菌という細菌が最も重要な位置を占め ており、市中肺炎の中でこの肺炎球菌が占める割合は全体の約3分 の1と言われております。 近年肺炎球菌ワクチンにより肺炎球菌によって引き起こされる肺炎の予防が可音別こなりました。このワクチ ンは一度接種することによって5年以上の予防効果を得られます。接種時期は1年中いつでもかまいません。 またこの肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを併用することで高齢者の肺炎の高い予防効果が期待 できると思われますや(ちなみにインフルエンザワクチンの場合は毎年接種する必要があります。) 日本ではまだそれほど馴染みのないワクチンですが、アメリカでは1999年には65歳以上の方の接種率は 50%を越えています。 ワクチン接種後の副反応(副作用)として、注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱が見られることがありま すが、日常生活に差し支えるほどのものではありませんし、1~2日でおさまります。 炎球菌ワクチンについてのおことわり ①このワクチンは肺炎球菌以外に効果はありません。 ②肺炎球菌には80種類以上の型があって、そのうちで感染する機会の 多い23種矧こ対してのワクチンであり、全ての肺炎球菌を予防する ものではありませんが、感染機会の多い型から8割くらいはカバーし ています。 ③現在日本では接種は1回までで、再接種はしないことになっています。 ④脾臓の摘出手術を受けた方以外は保険適応ではなく、実費6,000円 がかかります。 お問い合せ、ご相談は診療所医師・中山先生までお顔いします。 2012

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