広報ななかい No.209 1996(平成8)年 9月
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1-保健婦だより-- 人商 i 病蝶性脱0 157 ㈲且 予防情報 膚 大腸菌は、正常な人の腸にも存在 する菌ですが、最近、多くの都道府 県において下痢などを起こし、死者 まで出している大腸菌は、病原性大 腸菌OI157と言われる特別な大 腸菌です。 0-157による食中毒の特徴と しては、感染力や毒の強さは赤痢菌 なみと言われ中毒症状も赤痢によく 似ています。感染や発症までの潜伏 時間は、他の細菌性食中毒に比べて 長く、4白から8日あります。又、 症状の多くは、激しい腹痛に始まり、 数時間後に水っぽい下痢が起こりま す。症状が重くなると、下痢の回数 が次第に増加し、発症してから1日 ないし2日後に、血の混じった下痢 となります。 症状は一般に発症後4日から8日 でなおりますが、乳幼児や児童・疾 患のある高齢者の方は、出血性大腸 炎に引き続いて、溶血性尿毒症症候 群を併発して、重症化することがあ りますので、注意が必要です。 万一、出血を伴う下痢に気づいた ときは、まず第一に医師の診断を受 けましょう。 次に、患者の便を処理するときは、 ゴムの手袋などを使用しましょう。 もし、便に触れたときは、消毒剤で 消毒し水で洗い流しましょう。又、 便で汚染きれた衣服などは、薬剤や 熱湯で消毒し、家族と別に洗濯する など二次感染に注意してください。 恐がらないで でも油断しないで 正しく知って ′′し 正しく対処しましょう./ 予防法1:調理の加熱は十分に この菌は、熟に弱く、加熱によって死滅しま すので、加熱するときは、中心まで十分に加熱 しましょう。 (75℃1分間以上が目安です) 冷凍食品の加熱には特に注意が必要です。 予防法2:調理器具は洗浄消毒を この菌は、どの消毒剤でも、容易に死滅しま すので、まな坂・包丁・ボウルなどの調理器具 は小まめに洗浄消毒し、調理器臭から食品を汚 しょう○ 次亜塩素酸ナトリウム (漂白剤・殺菌料) 染するのを防ぎま ■川V d4 飲料水の衛生管理を 飲料水は、水道水等の確実に消毒されたもの を用い、井戸水等の自家水は煮沸して用いるよ う気をっけましょう。又、受水槽を設けている 場合は、清掃を定期的に行いましょう。 予防法3:手指の洗浄消毒を ひとの手指はいろいろな細菌で汚れています。 自ら食品等を汚染することのないよう、手洗い消 ひんばメJ 毒を頻繁に行いましょう。 予防法5:食品の保存、運搬、調理に当 たっては、衛生的に取り扱い ましょう。 フタつき ラップ ご相談、お問い合せは 茨城県衛生部環境衛生課 ℡029-224-6548 笠 間 保 健 所 ℡0296-72-1164
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