広報ななかい No.203 1995(平成7)年 9月
7/8
村では、敬老の日にちなん で今年結婚五十年を迎えられ た三組のご夫婦に記念品を贈 り金婚を祝いました。 三組の方々が結婚きれたのは、 昭和十九年から二十年の終戦 金婚さん、いらっしやいー● 直前。食糧も物資もなく、日 本経済はどん底の時、あり合 わせの衣裳と、お祝いに配給さ れた一升の酒と少しの看で結 婚式を挙げられました。 あるものといったら、新しい 家族で『これから生きてい かなければ』 という意欲と 二人の愛だけで、激動の戦後 五十年を生き抜いてこられま した。金婚、おめでとうござい ます。いつまでもお幸せに。 した。 また村内の小中 学校に、サトウ キビも贈られまし た。 上原さんは、戦 争で辛うじて生き 残り、戦後は全社 を経営するかたわ ら、戦友の遺骨収 集活動を続けてこ られました。現在 は、ご子息に会社 を任せたのをきっ かけに、全国の自 治体や学校に寄付 活動を始められ、 その感謝状の数は 一、三八三枚にな りました。 「一、五〇〇枚になっ 村 へ 寄付 上原さんは、去る八月二十 一日、役場を訪れ、現金二十 万円を岩下村長に手渡されま 上原清書さん(沖縄県石垣市出身・75歳)が 寄付金 たら、ギネスブックに申請しま す」と冗談めいて言う上原さ んの真意は、人生で最も大切な ものは恩返しだそうです。
元のページ