広報ななかい No.190 1993(平成5)年 7月
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賠うより、捨てない心/ ゴミゼロ 5月30日(日) 5月30日(環境美化の日)にちなんで,村内の 柑単位子ども会によって,沿道の空き缶,空き ビンの回収を実施し,地域の環境美化につとめ ました。 (拾うのは,たいへんだね〝……お母さん) 真上塩地 端赤子区 沢 ( ( ( ( ( 地 勝徳水塩常塩大徳笠下区 お 諾蔵昌子詰子爵蔵雫票 地区 出産児 性別保蓋書 下赤沢 小瀬 影響男)昭一 ・えりか 上赤沢 磯 恵里香(女)登 上赤沢 吉日さやか(女)勉 たかさご闇 お め で た 氏名 岩下一書 太田美由紀 山口 好彦 宮田美代子 阿久津 豊 園部まち子 生田目秋男 橋本 典子 岸野 教司 勝村留美子 く や み (こ 年齢 死亡者 仲田はぎの 約オ 川原万一郎 79オ 飯村 力弥 離オ ′V\ 5,6月届出分 圏 圏 圏 圏 畳も近くになると、せみの声 もジリジリと照りつける太陽の エネルギーに吸いこまれてしま うほどの暑さである。 庭先では親たちが今にもこわ れそうな棄たばこの「地干し」 をしているのをよそに、いそい そと竹で編んだ飯器から麦飯を よそり、ナス、キュウリのおか ずで昼食をすませる。 間もなく友達の呼ぶ声がする と、ゴムぞうりに手ぬぐいを持 って一目散にいつもの場所へと 走る。 入口には、えごの木の実が垂 れ下がり、堀を越えるころには 先客の歓声が聞こえてくる。そ こは、竹やぶをはさんで河原が 開け、丸太ぐいの堰が深みを作 っていた。中央の山岸に突き出 した岩からの飛びこみ、魚とり、 もぐりと夏の午後のゆるやかな 暗が流れる。 やがて入道雲が立ち登り、皆 それとなく竹やぶのすみで着替 えを始める。 手伝いの「たばここみ」 の日 課を終えるころには、夕立が起 こり、一日の暑さを吹きとばす。 暗が流れた今、川へ続くあぜ 道のぬかるみ、草のにおい、河 原の風景すべてが無機質となっ て今はただわずかばかりの場所 に土砂に埋もれた岩の一部が見 えるだけとなってしまった。 純粋に生きた少年時代の夏休 みの思い出は不思議とさわやか さだけが残っている。
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