広報ななかい No.189 1993(平成5)年 5月
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ふれあいコーナー 富田走明さん一家は、 中学生の洋一君(十五歳) を頭に、三歳の悟君まで の六人のお子さんに恵ま れ、そして奥さんの照子 さんと八人家族です。 今から三年前、学校の マラソン大会において、 兄弟そろって上位に入賞 したことが、きっかけで 走明さんのマラソンに対 する夢を「この子どもた ちに託し、伸ばしてやろ う」 と思い、友部町のマ ラソン大会に参加したこ とから始まりました。 富田さん一家の日課は、 早朝のジョギングからは じまり、運送業の仕事の 合間をぬって、花香月山 頂までの練習と忙がしい 毎日を送っています。 また栃木県、福島県な ど近県の大会には、家族 全員で、年間四〇本程度 のレースに参加し、なじ エイト ファミリー8・ランナーズ 富田 走明さん一家(小勝伸郷団地) みの仲間との交流も深めてい ます。住まいの〓至には、写 真、賞状、トロフィーなどが 飾られ、マラソンに対する熱 意が感じられます。こんな成 果が実り、去る三月二十八日 (日)、国立駒沢義技場におい て「ちびっこ健康マラソン全 国大会」が開催され、美晴さ ん (当時六年生) が栃木県代 表として出場し、開会式の選 手宣誓も務め、二十四位(自 己ベストタイム) という好成 ファミリー8・ランナーズメンバー 蹟を収めました。この マラソンを始めたこと で家族のコミュニケー ションはもちろん、兄 弟間の思いやり、自主性 学習への意欲も高まり、 定明さんは、家族のト ップを走るよきリーダ ーとして、また人生の ランナーとしても前向 きに走り続けています。 フレⅠ・フレー トミタ/. 全国大会で瀬音選手と美晴さん 私たち下赤沢青年会(会長、 沢田洋一) では、主な活動と して、毎年桜の花が最盛とな る四月中旬に下赤沢地内に在 住する」ハ十歳以上の高齢者を 同集落センターに招待し、慰 労と花見を兼ね敬老会を開催 し、お互いの交流と親睦を深 めています。この敬老会(慰 労会)は、青年会月と賛助会 員(青年会OB)、またその準 備をする当家の協力によって 明治二十二年に発足し、戦争 などのきびしかった時代をの りこ、え、その間一度も絶やす ことなく実施してきました。 今年も八十五回という長い歴 史のなかで、四月十八日、下 赤沢が一つになって、一大行 事「敬老会」を実施しました。 前日より当家において、も ちつきの材料の準備をして、 当日は、早朝から花見の団子 をつくり、出来たてを各戸へ 届けます。それが終わると慰 労会の開催です。村長さんは じめ来賓の方々を招待しての ハ十五年の歴史 下赤沢慰労会 ヽ ノ 懇親会。アトラクションなど を行い和気あいあいのうちに お開きとなります。 近年日本の生活様式が変化 し、核家族や農村雛れが進む 中において、高齢者と若者と の交流などは忘れがちです。 私たち後継者は、このような 貴重な場を大切にし、先輩た ちが築いた歴史と伝統を絶や すことなく後世へ引き継いで いきたいと思います。 (牛久保善彦)

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