広報ななかい No.185 1992(平成4)年 9月
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ふI嘘いコ ーナー 無財の布施 先ごろNHKラジオで、仏教のお ふせ 話しを聞いた時、「お布施」 について の説明がありました。お布施とは、 一般的にはお寺のお坊さんに何かお 世話になった時、お礼のつもりでお 金を包んで出すことを言うそうです が、そのほか広い意味では、労力や 精神力を世の中の人に無料奉仕する こと等、またわれわれ日常生活のな あいさつ かでの「挨拶」も布施とみることがで きるということでした。しかもその 挨拶の布施は、金銭財物を必要とし ないので、これを 「無財の布施」 と いうそうです。 さて、私はこのお話しを聞き、今 の時代にこそこの無財の布施が必要 なのではないかと痛感いたしました。 今は誰もが経済的には豊かになりま したが、みんな仕事に追われている せいか、せかせかとあわただし〈、 心を開いて挨拶を交わすことも少な くなったように思われます。 朝早〈から野ら仕事に出ている人 を見た時は、「お早う、いつもよくや ってるね、きょうもいいお天気で」 と、ひとことことばをかけただけで、 どれほどその人の一日を励まし、心 を明るくする効果があるかは、はか り知れないものがあるでしょう。と くに私が強調したいのは、家族間の 挨拶であります。まず朝起きた時の 「お早う」、夜雇る前の 「おやすみな さい」。これは日骨生活のエチケット でしょうが、それを実行している家 庭はどのくらいあるでしょうか。家 族間の人間関係がうまくいかず、ぎ くしやくすることがあるとすれば、 この至極簡単な作法をおろそかにし ていることを考えな〈てはならない でしょう。なかでも、年寄りを抱え る家庭では、年寄りの気持ちに気を 配り、どんなささいなことでもいい から、一日一回は必ず話題を見つけ て話しかけたとしたら、それだけでも 年寄りはどれほど喜ぶか分かりません。 以上述べたように、村民の誰もが、 家にあっても戸外に出ても、この無 財の布施、つまり「挨拶Lをもっと実 行することによって、村民憲章の五 項にもある「ふれあいを深め、温かい 村にしましょうL が見事に実を結ぶ ことになるでしょ、つ。 大字塩子 大森 旭 (鋸歳) 最初にサのつくのが多いので すが、バンジョウ、カドなど と呼ぶところもあります。二 のように、いろいろと呼び名 があるのは、それだけサンマ が古くから各地で親しまれ、 食べられていたからでしょう。 サンマが秋の味覚とされて いるのは、毎年秋に産卵のた めに千島列島付近から南下を 始め、東北、関東の沖を通過 するこの時期に、漁が盛んに 食べ物に季節感がなくなっ たといわれる昨今ですが、サ ンマは秋の味覚の代表格です。 サンマは、秋刀魚と書きます。 体長四十センチほど、背の部 分が青黒色で腹のほうは白銀 色、細長く背びれが後ろのほ うについていて、刀に似 ていると二ろから、こう いう字を書くのでしょう。 サンマの呼び名は、地 方によって実にさまざま です。サイラ、サエラ、 サイレ、サイレンポウ、 サイライワシ、サザなど、 トロールなどに注意したいも のです。 なるからです。捕れたサンマ の二〇%は生で利用され、六 〇%は冷凍となり、そのほか は缶詰などになります。冷凍 物はマグロ漁などの工サにも 利用されていますから、サン マのおかげでマグロの刺し身 や、すしを食べている二とに もなるのですね。 魚を食べることは、成人病 の予防に効果があるといわれ ていますので、もっと魚 に親しみたいものですね。 十月は、「食生活改善普 及運動月間」 です。成人 病の予防には、日ごろの 食生活の管理が大切です。 特にカルシウムの補給、 食塩や脂肪摂取量のコン

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