広報ななかい No.183 1992(平成4)年 5月
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学校は月曜日から土曜日麦で 通うもの ー いま、この当然の ような制度が変わろうとしてい ます。 月二回の学校週五日制が実施 される学校は、全国の国公立の 幼稚園、小学校、中学校、高等 今年の〓学期から〝学校遇五日制″が実施 され、月一回、第〓土曜日が休みになります。 明治以来、一世紀以上にわたって続いてい た遇六日制にピリオドを打つことになりまし た。 この制度は、学校や家庭、地域での教育の あり方を見直しながら、これからの時代を担 う子どもたちの望ましい人間性を育てようと いう目的があります。 学校遇五日制の導入 - 固囁轡潮担値毎伸陸曹観官静観机 - 平成四年九月実施 学校、盲・ろう養護学校です。 また、私立の学校にもできるだ け歩調をあわせるよう協力が求 められています。 では、なぜ土曜日を休みにす るのでしようか。 社会全体が多様化し、大きく ( 変化するなかで、自ら考え、判 断し、行動できる資質や能力を 育てることを重視する教育が求 められています。 今E実施される〝学校週五日 制〞 には、子どもたちが家庭や 地域社会での生活時間を使って、 違う年齢の仲間との遊び、自然 体験、社会体験、生活体験など を増やすことで、このような賓 買や能力を根づかせるという意 味がこめられています。 すなわち、共通した知識や技 能を身につけることを重視した いままでの教育から、個性や創 造性を育てることを重視する教 育を目指そうという狙いがあり ます。 実施に向けての ″影響と対策″ 文部省では、この制度の実施 に向けて、二年前から全国六十 八枚をモデル校にして〝研究〞 をしてきました。 その結果から、制度の実施に よる家庭、学校、地域への〝影 響と対策〞は次のとおりです。 家庭ではt-- 子どもガ親と一緒に過ごすな かで、生き方や生活の知恵を学 ぶようにすることガ大切です。 しかし、共働きの家庭の子ど もや障害のある子どもへの配慮 も忘れてはなりません。 例えば、子どもは学校ガ休み だけれども、親ガ働いているた め午前中は子ども一人になって しまいます。 そのため、幼稚園や小学校、 盲・ろう養護学校では、当面の 閤、休みとなる土曜日にも、学 校を開放するように呼びかけ、 家庭での負担を少なくするよう にしています。 学校では いままで六日間で学習してい たことを五日間で学ぶことは、 かえって子どもに負担ガかかる のではないかという問題ガあり ます。 これに対して学校では、授業 のカリキュラム編成や指導方法 を工夫するようにしています。 地域では 休みになっても、何をすれば よいか分からない、あるいは、 活動の場所ガない。これでは意 昧ガありません。 そのため、学校にある施設の 開放や公共施設の整備・充実を 進めること、そして、大人のサ ポートが必要となってきます。 例えば、周りの大人がいろい ろなプログラムを考え、そのな かから、子どもの自主性にまか せ、責任をもって取り組ませる というようなことです。 社会全体で 子どもたちを見守ろう 今後、学校週五日制の定着を 図っていくうえで、学校、家庭、 地域社会がいままで以上に連携 を深め、一体となって問題の解 決に取り組む必要があります。 休日が増えることによって、 子どもたちの生活が活気あるも のになるように、社会全体で見 守り、対策を考えていきましよ う0

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