広報ななかい No.183 1992(平成4)年 5月
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婦人農業士として ヨーロッパを視察して 羽石 順子 平成三年度の、農業士国際 体験研修に参加させていただ きました。 七月二十三日〜八月三日ま で、ヨーロッパ四ケ囲(スイ ス、ドイツ、オランダ、フラ ンス) の農家を中心に研修し てまいりました。 初めて乗る飛行機、加えて 国際線とあって一抹の不安を 抱きながら成田空港を離れま した。 やがてシベリア上空を通過 した時、この美しいシベリア で飢えと寒さのため多くの日 本兵が亡くなったと思うと胸 が痛みました。 改めて平和である事に感謝 の念を深めました。 機上の人となって十一時間、 フランスのドゴール空港で乗 り香、え、チューリッヒへ向い ました。 スイスでは、エンメンター ル、チーズ工場を見学、午後 山岳酪農家を訪問、そこで夫 人手作りのベーコンやパン、 ここでは現地婦人会の歓迎 を受け、ファームステイをし ながら大型農業を見学、養豚、 酪農、園芸、農業家の副業で ある民宿、乗馬学校、農産物 直売所等訪問しました。 街にも道路にもごみ一つ落 ちていないところは住民一人 ひとりの環境意識がかなり高 い事を感じました。 リンゴジュース等ご馳走にな り、質素ながらのびのびと明 るい暮しが伺われました。 又、チューリッヒ市内を流 れる川の水のきれいなのが印 象的でした。 再びチューリッヒ空港から、 この研修のメインである北ド イツへと向いました。 ′ く 三泊四日のフ7-ムステイ を終、え、バスでアムステルダ ムヘと向いました。 国境を越えるのにも、バス はノンストップで通過出来る 事は平和の証だと思いました。 オランダでは、アルスメール の花市場、野菜の種会社、野 菜花木試験場、カーネーショ ンの首工場、五十bの農地を 一人で耕作している干拓農家 を訪問しました。 干拓地では、水面より陸地 の方が低いので排水には非常 にお金がかかるそうです。 フランスでは、シャパニエ ーの市庁舎を訪問、市長さん ほ、私達のためにバカンス先 から戻って来て歓迎をして下 さいました。 二百hの普通作農家では大 型機械が倉庫の中にズラリ、 皆古い物を修理しながら使っ ているそうです。又夫人は、 ワープロを使って経営事務を していました。 ランジス中央卸売市場では、 野菜等無選別で雑然と置かれ ていました。 赤、黄、紫色のピーマンが 印象的でした。 最後の日にバリー市内を見 学、道路の地下には下水道が 通っていて夕方になると道路 の両側から水が出てゴミは下 水道へと流されて行きます。 古い建物は外側はそのまま に中だけを改造するそうです。 シャンゼJlゼ通りから凱旋門 にかけてのマロニエの並木が 美しかったです。 私達婦人農業士二十六名、 引率五名、添乗員一名計三十 二名は事故もなく十二日間を 過す事が出来ました。 このすばらしい体験をする 事が出来ましたのも関係機関 でお骨折りいただいた皆様方 のお陰と心から感謝申し上げ す。ありがとうございました。 √\ 県政モ〓タ一に 阿久津春雄さん 県政に対する自由で清新な 意見や提案、要望などを広く 県民から聞き、それを県政に 反映させ、豊かな地域社会を つくるために「県政モニター」 に阿久津春雄さんがこのほど 県から委嘱されました。 モニターの仕事は、県政に ついての意見や要望などを文 書で提出したり、県からのア ンケートへの回答やモニター 会議に出席したりします。 県政についての意見や要望 等をお持ちの方ほ、お気軽に ご相談下さい。 小勝二九七 取入八-二〇二二
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