広報ななかい No.174 1990(平成2)年 11月
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観を昔の姿を保ち誇りを持っ て使用している。街の至る所 に彫刻胴像そして古く立派な 寺院が多い美術、博物館も多 く四、五千年も昔の彫刻美術 品や絵画などスケールの大き さと歴史の古さに驚く、何千 年もの歴史を誇る永遠の国々 の過去と現在の結びつきをい ささか知る事が出来た。 ヨーロッパ研修をして 聾貝 根本一雄 今回ヨーロッパ四ケ国訪問 の機会を与えていただきまし た事に感謝申し上げます。 成田空港内で結団式を行な い一路イギリスロンドン空港 を日ざし、初めて見るヨ一口 七会村で初めての埋蔵文化 財包蔵地の発掘調査につきま しては、「教育委員会だよりL でお知らせ致しておりました が、無事、皆様の御協力、御 支援を頂きまして終了するこ とができました。厚くお礼申 し上げます。 戸倉館 跡発 掘 調 査 終 了 殿の衛兵交替式等を見学致し ましたが、街全体が中世の大 理石の建物を大切に保有して いる様は、想像した以上に素 晴らしく大変感動致しました 自治研修地でありますドッ クランドは広大な港町を改修 しまして、世界各国の企業を 誘敦し、近代的な建築物の中 に優秀な技術力を集結する様 子は、古いロンドンの街並と は対照的でした。 この十日間の研修におきま して見聞を広めさせていただ きましたことにお礼申し上げ ます。 十月十五日より、戸倉館跡 埋蔵文化財包蔵地(文化庁登 録) の発掘は、七会村立西小 学校建設予定地と決定きれ、 その敷地造成工事前に調査が 必要となったからです。 これは、文化財保護法(昭 和二十五年五月三十日制定) ッパの風景を心に浮かべなが ら研修初日が経過しました。 ロンドン塔、ウェストミン スター寺院、バッキンガム{ ′t、 に則り、第五十七・九十八条 によるものです。 文化財は、我が国の歴史・ 文化の正しい理解のために欠 くことのできないもので、将 来の文化の向上発展の基礎を 為すものです。従って、乱り にその形状変更、破壊は制限 され、造成工事中といえども 工事中止命令の発動をするこ とができる旨、明記されてい ます。 さて、今回発掘の 「戸倉館 跡」は室町時代の武士の館跡 であったであろうと推定され ています。 発掘の主任調査員、萩原義 解先生によりますと、笠間盛 朝の二男、戸倉三郎の館跡で 発掘調査全景 あったのではないかというこ とです。 発掘開始に当たりましては、 特に、文化財保護審議委員さ ん(会長・阿久津忠一氏)た ちの数回にわたる慎重な審議 と、発掘確認調査試掘、そし て、篠やぶを草刈機で刈り払 い、焼却するという協力があ りました。これも、ひとえに、 七会村固有の財産である戸倉 館跡を後世に記録保存しよう という意欲の表われであった と思います。また、地権者の 皆様の御協力も、同様にあっ たればこそ、着手できたこと を付記しておきます。 発掘作業風景 業なので、何をどう運んでい ったらよいか五里霧中の体で したが、萩原義照先生の指揮 の下、前出の文化財保護審議 委員さんや作業員さんたちの 御協力で順調に進行すること ができました。 視察も見学者も多く、村議 会義貞、教育委貞、管内市町 村職員、県関係職長の方等々 とありました。 また、発掘指導についても 県歴史館、県財団、筑波大学の 先生や学生等ありました。 土曜日、日曜日には、七会 中学校「ふるさとクラブ」 の 生徒さん方にも参加して頂き、 実際に発掘の勉強をしました。 広報ななかい 疎

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