広報ななかい No.174 1990(平成2)年 11月
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海外行政視察報告 議員 森田一雄 去る九月二十六日から十日 間の日程で、ロンドン、ベル リン、ローマ、パリの順で視 察して釆ました。紙面の制約 がありますので、簡単に報告 します。先づベルリンの壁が 取り除かれた事は御案内の通 りですが、壁をへだてて東と 西に分断され四十何年も異っ た政治の流れによって東と西 では色々の面で差がある様に 見受けられました。元来の方 ですが自動車は十年近くも同 じ型の自動車であり、自動車 の購入希望を出しても三年位 はかかるそうです。住宅も同 じ型のものばかりで申込みを してから入居出来るまでに五 〜七年位かかるそうですが係 に贈物をすれば早くなったと 笑い話をしてくれました。ま た養老院も視察しましたが一 八三名の入居者に対し八四名 のスタッフと四名のドクター がいるのには驚きました。将 来は二五〇名収容するそうで すが備品は非常に少ないと思 いました。 視察報告記 議員 永山 貞男 今回欧州四ケ国の視察団に 参加した。 ロンドンは、二千年の歴史 と伝統の国と云われる。 団会議事堂、バッキンガム 宮殿、ウェストミンスター寺 院等が格別でテームズ川河口 のドックランド四千ヘクター ル開発計画のスラム街を視察 した。 ベルリンでは、ドイツ統一 前の緊張の中であったが、高 齢者福祉施設を視察した。 施設は国の運営によるもの で、年金から施設費を支払い 老夫婦は笑顔だった。 ローマは永遠の都と云われ、 新らしきことを学ぶのではな i古き伝統を維持してきたか、 私は心を引かれました。 ローマは紀元前七五三年、 王政時代から共和政・帝政中 政と時代を変え如何に歴史を 持つ国かと思われる。 治安については、国籍のな いジプシーの子供達が大勢で 囲み、カバンやハンドバック 等を狙い、特に日本人観光客 が狙われるとのことだった。 欧州の特色は、地震がない、 水が悪い、電気が暗い、公衆 便所に入るとチップは常識、 駐車場が無いので路上駐車、 建築物の彫刻は素晴らしく、家 は親子三代で建てると云われ る。 ヨーロッパ行政視察 に参加して 議員 飯村 憲司 九月二十六日出発日は雨で ありましたが、歴史の古い国 々への視察に非常に期待を いだき飛び立ちましたむ まず 初日はイギリスでした。到着 が遅かったので視察は二日目、 国会議事堂、バッキンガム宮 殿、テームズ川河口ドックラ ンド四千ヘクタールの開発等 いずれもすばらしいものです旬 ドイツは統一三日前で大変記 念すべき日でありましたが、 監視のきぴしい時期でした。 ベルリンの壁を実際に目にし ドイツの夜明けを感じました。 次はイタリア・フランスでし たが、さすがに文化には重み があり五世紀ごろの建物が残 っ■ており電線は地下に埋設さ れ自然と建築物が調和されす ばらしいものです。その反面 水が悪く治安も日本の様では ありません。食事はパンと肉 が主ですが我々には余り美食 ではありませんでしたっ 十日 間の旅を終って帰国し改めて 我国の恵まれた現在の環境に 感謝したい思いにかられまし た。 欧州視察報告記 議員 阿久津博文 今回、イギリス、ドイツ、 フランス、イタリアの四ケ国 を視察した。 各国々の主要都市を視て感 じたのは、地震がないので石 の文化、建築物、大寺院の彫 刻、壁画の素晴らしさと建築 物と自然が実に良く調和し、 立木も自然で電線は地下埋設 である。 公衆便所は少なく利用にチ ップを取られチップ万能であ る。 多くの国が国境を接してい るため監視がきびしく特に空 港は予想以上であった。 イギリスのテームズ川河口 の開発を視察したが、ヨーロ ッパ最大の首都、世界屈指の 国際金融センターの心臓部に 位置し、かつてドックであっ た二二万平方キロメートルの 地域を稔合整備したもので今 后も莫大な公共投資を計画し ていると云う。 ベルリンでは高齢者福祉施 設を視察したが、年金額は、 月五万円、その内施設へは三 万円を支払う。まさに福祉が 完備していることを感じた。 永遠の国々 議員 阿久津力男 今度のヨーロッパ視察は新 しい事を学ぶというより、む しろ伝統の厚みと歴史の古さ を感じた。日本人は経済的効 率を重視して古い建物をいさ ぎよく捜してしまうが、二千 五首年も昔しに選挙による議 会制民主主義の政治が行なわ れた庁舎の建物が改築され立 派に保存されている。上水道 も二千二百年も前に出来た国 々である。そして二千年前に 六万人の観客を収容できる屋 根付きの蔑技場を作りそれが 時の流れに耐えている姿は建 築技術の見事さを知る。市内 も五首年前彼の家屋が多く外 底意澄奄靡須 急
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