広報ななかい No.174 1990(平成2)年 11月
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海外行政視察を終えて 議長 仲田 稔 最近の国際情勢ほ、常に目 まぐるしく変化し、我々の日 常生活に様々な形で入り込ん で居ります。 今回、国際感覚を養い地方 の海外行政視察が行なわれ、本村からは議員全員と事務局長、 招待参加として宮田助役が参加しました。 その報告を掲載しました。 全員が海外行政視察に参加 十日間∃Ⅰロッパ四ケ国訪問 九月〓十六日から十月五日まで十日町西茨城 郡町村議会議長会が主催したヨーロッパ四ケ国 自治の進展に資することを目 的に実施きれ、西茨城郡町 村議会議長会が主催する欧州 行政視察に、本村より議会議 員全員と助役・議会事務局長 の十四名が参加しました。 イギリス・ドイツ・イタリ ア・フランスの四ケ国の各都 ノく 市を視察し、全般的に感じら れた事を述べて見ますと、都 市計画が、昔の形態を保ちな がら整備されており、街並み は、石の文化を偲ばせており 古都の風格その物であります叩 いずれの都市も、中世時代 から都市計画の基礎が出来て いたのであろう町の中心部に は必ず人々の集まる広場・公 園があり真っ青な芝生と、大 木が繁っている。 そこから教射状に道路が伸 び、それに沿って建物が建て られ、電線及び電話線は地下 に埋設されており、街路樹の 豊かな緑あふれる街造りであ る。 また、非 常に古い歴 史があるだ けに、紀元 前の祖先が 残した文化 や遺産が至 る所に見ら れ、それを 大切に保存 している。 実際に海 外に行き、 それぞれの 国の生活・文化・習慣の違い に直凄ふれ、国の歴史を次の せ代に引き継ぐ我々二員とし て、先人の残した文化遺産の 大切さが、実感として肌に感 じさせられるものがありまし た。 九月下旬のヨーロッパは、 晩秋から初冬に当り、木々の 紅葉が古都に映え美しい光景 であった。 欧州視察を終えて 副議長 卜部巳書男 この度視察した欧州四ケ国 (イギリス・ドイツ・イタリ ア・フランス)は、それぞれ 風俗習慣の違いはあっても、 数百年も前の建造物がすべて 重厚な石造りで、宮殿・教会 ・寺院・遺跡・街並等、貴重 な文化遺産が大切に保存きれ、 日本の文化とは対照的な、歴 史の重さや伝統が刻みこまれ た文化の素晴らしさ偉大さを 感じました。 ロンドンのドックランドに おける交通、通信網の整備、 商業、住宅レジャー施設等各 地区に区分され、調和のとれ た土地開発計画は、国土の狭 \ い日本としても見習うペき点 多々あり、また、ベルリンの 壁崩壊後における東ドイツ国 民が、自由を求め耐乏生活か ら脱却しょうと希望をもち、 努力している姿を眼のあたり に見ることができ心を打たれ ました。 今後ヨーロッパ諸国は、約 三十年前に組織されたEC(欧 州経済共同体) が国境障壁を 排除し、域内市場統合に向け て条件の整備等、積極的に推 進し、大きな経済力を持つよ うになれば、将来の日本経済 にも何らかの影響があるので はないかと懸念されます。 高度な技術と勤勉さを待っ た国民性によって、経済大国 となった日本ではあるが、国 際化時代に対応できる心のゆ とりと、豊かさを持つことが 今後必要であろうと考えさせ られました。 今回の視察は、短い期間で はあったが、この貴重な体巌 を行政に生かして参りたいと 思います。 憂

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