広報ななかい 第62号 1960(昭和35)年 4月
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報 会 七 村 昭和35年4月15日 第62号 〔2) 国民年金法が昭和三十四年 四月十六日に公布施行され、 まず昨年の十一月か♭今年の 二凋までの四ケ月分の福祉年 金が三月三日上り支払を蘭始 されました。 国民年金制度とは、国民が だれでも年をとったり、身体 障害になったり、あるいは一 家の働き手が死亡して母子家 庭になったりしたときに年金 がもらえ、国民の生活が保障 される制度であります。 一生の間に私たちの生活を おぴやかすものにいろいろな ものがありますが、なんとい ってもその最大の原因は病気 と貧乏の二つであるといって もよいでしよう。そしてこの うち貧乏の最大の原因は」年 をとったり」身体障害になっ て働けなくなったり、一家の 働き手を失うことでしよう。 年金制度は†このような場合 に年金を支給して、その生活 を保障しようとする制度であ ります。 国民年金 制度について 国民年金制度をつくり、年 金制度を全国民に及ぼすこと の必要性はかなり以前から一 部の人によって叫ばれていま したが、近年にわかに国民年 金制度を創設すべしという世 論が高まり、これが今年度よ り実濁される・にいたりた背景 にはいろいろな事情がありま すが、まず考えられるのは人 口老令化の現象と家族制度の 駒壊という事実です。人口老 令化の現象とは、国民の平均 寿命がのぴ、老令人口がその 数においても、総人口に対す る割合においても著しく増加 しているという事実です。 老令薯の生活は、結局ほそ のときの生産年令人口にある 人が養わなければならないの でサから、このように老令人 口が急激にふえた場合には、 その生活保障の問確が社会の 大きな問題になるであろうこ とは十分予想できることであ ります。 次に家族制度の崩壊といゝ㌢ 近年水稲の早期栽培が日ざましく普及し ている。今までほ保温紙が慣用されて釆た が昨年あたりからビニール畑普代が大分実 叫施されて釆た。ビヱ=」・-- ル珊苗代ほ従来の早 期栽培を更に早梧して労働力の配分と安定 した収量をあげる目的で次の予定で田植さ れます。 1,招稲月日 2,品 種 3,苗代期間 農林 29号 4,田 ことですが、戦前にはまだ家 族制度というものがあり、老 令者の塵活は家族制度のなか で親族の扶香によって解決さ れてきたのですが、新らしい 民法のもとで、家族制度とい うものも否定されましたので 、老人の生活ほ国が社会保障 制度の一環として考えていか なくてはならないようになっ たわけです。身体障害者や、 母子家庭の場合にもこのよ■フ な事情はほぼ同じです。 さて、このような人口老命 化の現象や家族制度の研壊と 昭和三十四年三月十九日の 国会に於て、所謂ゆりかごか ら墓場までの社会保障制肢の 一環としての国民由金制度が 政府の原案通り可決されて、 三十四年度から実施されるに 至ったことほ、本当に菩ばし いことであり、年金か受取っ て喜ぶ老人方の笑顔をみるに つけても国民として同慶に増 えない次第です。 さてこの制圧ほ∵描出御に 国民年金制度の 賓施によせて ト 部 力 三 筒について改善拡充に努力す いう事実があるにしても、あ る程度国の経済が発展し社会 か安定していなけれは、将来 にわたって多くの国費を必要 とするような国民年金制度を 実施するわけにはまいりませ ん。 したがって、国民年金制度 が実施される背景には根本的 に最近におけるめざましい国 民経済の発展や社会の安定と いうことを忘れてほならない でしよう。 国民年金制度は、拠出制を 基本とし、拠出制を補う意味 よる老令、障害、遺児及び寡 婦の各年金と、無横山による 老合、障害及び母子の各福祉 年金との二つの制度にわかれ ているようですが、この制度 をこまかく検討してみる時、 今後幾多改善を要する点湘あ るのではないかと思われるの です。この点は読会に於て牒 強ノト認め政府に対して「政府 は国民年金法案発足後その綺 写異は三月五日からグループ活動を開始した 大網婦人会の『さくら』グループの皆さん で餌拠出制を併用するという しくみでつくられています。 拠出制というのは、老令や 身体障害あるいは母子家庭に なる前に、あらかじめ保険料 を払いこんでおいて、そのよ うな事故がおきたときに、払 いこんだ保険料の額に応じて 年金を受ける制度です。わが 国の既存の公的年金を恩給や 戦像病者や戦没者の遺族年金 なとごく一部の特殊なものを 除いては、厚生年金保険、船 員保険などすべて塘出制をと っており、外国でもイギリス 、アメリカ、フランス、西ド イツなど大部分の国の年金制 度はこの抜出制をとりていま す。 国民年金制度にお,七抜出 制を基本としたのは第一に、 老令のように予釧できる事故 ベきである』とい」っ付帯決議 を行っているのせみてもわか るわけです。その不備の点を 二、⊥ニ拾ってみますと、 第一に年金の支給額が無機 出の場合も櫻田制の場合も、 それふ\均一であるというこ と。問題が国民の生活を保障 する趣旨に基いた給付制贋で あ月、社会保障である以上、 給付時に於けむ各人の財産、 収入、生産能力等を考慮して 給付額を増減しても差支えな い管であり、文意法に.定めら れた最底の生活を保障する柁 度の給付か実施して老後の生 活る安定させて頂き虔いとい うこと。 第二に、保障料の使遜につ いてですが、日本の人口を今 から四十年間の平均を九千六 百万人としてその1盲が該 当者とみて、月額盲円死刑入 するとすれば一ケ年に四しハ○ 億八†万の保険料が奥まり、 その利子だけでも年七分とみ て約三二億二千六百万という に対する年金制虔ほ、人が働 ける間に働いて自らの力でヤ きるだけの備えをするという 精神⊥イJ基調に⊥て組み立てて ゆくべきものだと考えられる からであり、第二に、わが国 のように老奇人口が急激にふ えてゆく国では、無抜出別に ょって年金制度らしい年金制 圧を実施するには一般の税金 などを財源とするぼう大な国 費を必要とするために、実施 が不可能だということです。 しかしながら、墟出制だけ で国民年金制定をつくります と現在すでに老今や身体陪賓 や母子家庭になっている人や あるいは貧困のため、保険料 を払う能力がなかったために 墟出制年金を受けることがで きない人がでてきます。そこ ぼう大な数字となる訳で、そ の運用をどうするかゞ示され ていない点です。 その他十年以上も保障料を 納入した者の途中死亡の場合 の割戻し方法とか或は接出制 における被保険者及び年金給 付に関する経過的特例などに ついても鞘足し得ない点があ ると思われますが、問題は今 後の蓮営にあるのであって、 国民健尿保険との関係、生活 保護法との関係等幾多調整上 改善を必要とするものがある と思われるのです。 然しながらいづれにしても 老令化しゆく日本人ロの珂状 七、山舶壊しゆく衰族制度の将 来を思う時、日本の社会保障 制度か遅ればせながら一歩前 進したことは国民の将来に明 るい希望を持たせるものであ って.やがてこれが欧米のそ れと同一の制度にまで発展さ れんことを切望して所感と致 します。(七会村読会教育民 生委員長)・、 祝高校を相㌶ ◇卒業者 水一高 阿久津弘基 水二高 阿久沖郷子 水三高 仲田洋子、西海千 鶴、鈴木佐代子 水魚高 関本健、阿久津叶 ク石塚分校 金子健次 陸水産高 阿久津孝 笠間高 前川黎子、鈴木鉦 のり、久野好、ト部洋典 中村義ヾ近沢貞雄、川村 ヨシ子、富田シザエ、席 野延子、 すえ、塙奉子、ト部勝手 富田進一 茂木高 阿久津征四、鶴田 レイ子、大座畑ちか、大 森干加子、田沢泰子 ◇入学者 水二高 阿久津幸子 水工高 仲田耕二、仲田勝 美 水商高 仲田輝男 でこれちの人たちに対しては 壕出制を補う意味で無禄出 制の年金が支給されることに なっているわけです。 以上で国民年金制度とはど ういうものであり-どのよう にしてつくられたかおわかり になったと思いますので、次 骨は国民年金制度り基本であ る裸出御年金lこついて説明し たいと思います。 農業委員の選挙は 七月サ五日 本村は今年興業委員の任期 (七月十九日) が満了となる ので、その選挙を七月十五日 に行われも予定です。今度の 遜挙で選出される委員ほ十名 で、投票は穂蔵と塩子の土ケ 所で投票されます。 農業委畠会委員選挙人名簿 確定人員 区 分 男 女 計 備考 離票関空…望…八品附 塩子ク 三三 ヨ一穴 歪(塩子 合計 八莞 入莞一、空( ◇転入者(四月一日付) 新任校 氏 名 旧任校 教職員異動 ¢転出者三月三十一日付) 旧任校 氏 名新任棺 徳蔵小 校長 教頭 教諭 塩子小 教諭 七会中 教頭 教諭 教諭 離蔵町村 教頭 飯島 七会中 水原石塚分校 大森四郎、 仲田零男、安鴫武、富田 すみ江 水一商苗 片山詞男 常磐女高 樽谷久美子 日立⊥曾同 阿久津泰 笠間高 長峰孝男、牛久保 辰夫、飯村和夫、.加藤傍 養、久野瓢夫、級村太平 富田洋子、川村マサェ、 小滝マサ子、-飯村アサ子 茂木声阿久津忠男、阿久 津良男、福田征紀、仲田 莫知子、仲田かし子、仲 田こと 東京目白高 藤本三千代 一橋南 川村朝子 水戸第一職業訓練所萩原忠 附大学人学者 阿久津弘茶 茨城大学 東京教育大学 阿久渾郷子 画久津成之 日本大学 県立保育学園 小林 絹枝 押寄木 戸ノ内 大.沢 累計 教頭 徴諭 ク ク ケ 体育後援会 資金寄附金(その二) 田口芸術願栖馴 河原 公済 ヒ会中 計・三智 川根小 大関 保 東 中 小租崎臥枇馴酬 野上 卓三 大膚中 篠崎 千樺 神崎中 阿久津節子 熊深楠河 山谷川原 松豊勝公 雄雄彦済 一、七五〇円 一、〇九〇円 三三〇円 三三、七九〇円 恰晴 忠孝 緑岡中 戸ヰ 億赦小 法政大 東洋大 茨城大 キリス ー「呵{、
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