広報ななかい 第56号 1959(昭和34)年 6月
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昭和3峰6月15日 七 金 村 報 第56骨 (2) 六月四日正午頃より約四十 分間襲兼した降電は、以外に 強く、本村全域に被害を与え た。 特に大字塩子、仲郷、岩下 倉見と大字上赤沢、この被害 は、甚大で、菓たばこをはじ め、大麦小麦。その他の夏作 全般と田植を完了した。水田 約四ヘクタール(約四町歩)は 降電に、打ちたたかれ全域し た。 また署の下敷になって埋没 棺替を要する面積が七ヘクタ ール(七町歩)に及び氏家に暗 影を投げかけた。 そこで、村は六月五日緊急 村議会を開催この復旧対策を 「二月からっばだけ」いと う言葉がある。 それは麦の発育についてよ い意味の言葉である。と が稲については「七月青田ば かほめ」という皮肉な文句が あるそうだ。これはある農業 誌で最近読んだものである。 この記者も仙台地方に行って 初めて聞いたのだそうだ。 さてこの言葉は仙台地方で 古くから冨はれているもので 勿論旧暦だからわれわれには 「八月青田ばかほめ」という 被害面積及び被害額調 七月青田ばかほめ 門 外 漢 生 障電で被害甚大 緊急村会で対策委設置 協議、村に葛蕃対策委員会を 設置すると共に国及び県に対 策を助きかける一万次の応急 対策を決め村を挙げて復旧に 努めている。 一、埋没水田桔替用苗の補給 二、被害水田の病害予防農薬 の補助 三、埋没水田の棍替に対する 肥料の補給 四、大小麦種子の無償配付 尚、この被害に対し岩上知 事(二回)をはじめ国会農林雪 見会並びに県会農林委員会等 多数が現地視察に光村されて いる。 主な被害作物の面積及び金 額ほ別掲のとおり。 ほうがぴったりする。ところ で、最近大井上氏の著書を再 読しているうちに次のような 文を見つけた。それには、 「肥培が行きとどくというこ とは作物か肥ぎれしないとい うことと同じではない。肥ぎ れさせることもある作物に、 ある時期においては却って、 むしろ収穫を増すために必要 なことすらある。 肥料を作物の育ちの初めか ら終りまでたえず十分に施す という\ことは、その施される 卜ヾ (葛害対策陳情書資料) 肥料の成分の種類によっては 最悪の結果をすらまねぐこと がある。」と習いている。即 ちこの意味を前の文句にあて はめてみると、八月青田ほ貴 意の結果をまねく危険信号と いうことになる. かりに最悪とまでは行かな くても、青米や批を沢山出す ことは確かである。その結果 は、その責任はどこに行くの でしよう。「豊凶ほお天気次 第」ということになり自然現 象に一切町費任をなすりつけ て顧みないことに凍りはしな いでしようか。それについて は、常回新春愚感で書いたつ もりです。 さて、今度は一歩進めて軋 ないと何だか気がすまないよ うに思われる。なぜかという に作物栽培は自然現象でなく われわれの経済行為であって 同時に自然に対す.るわれわれ の生きんがためののっぴきな らぬ意識的行為だから。 ところで栽培の目的は作物 に及ぼす外界(自然現象〕 の 作用を生態、生理学的方法に よって克服しながら作柄を農 業的発育型に誘導することで しょう。この場合栽培の技術 的な指標はわれわれにとって は、科学的な糾かい分析など は必要ではないのであって葉 色 塞の形態等々発育(生長 でほない) の型によってのみ 得られるものであって作物の 自然の姿、即ち作物の歴史的 必然の過程を前掟とした発育 の形態を素直に正しい観点か ら観察する目の修肴が必要に なって来る訳です。 流石に仙台地方は昔から米 どころで反当収畳も高い場所 だけにそこの昔の農民は理く つ抜きにして多年の体除から 前にあげたように「七月(新で 八月)青田はかほめ」の名句 をあみ出し戒めたものと驚た んする訳です。 「韓凶はお天気次第」とい う旬と対照して見て下さい。 なかなか意味深いものがある と思う。そして、.どうして晋 米や批が多いのか考へて見て 下さい。 八月になっても青々とした 田を見てよい作況だとほめる 着かいたらその者ほ馬鹿だと いう意味は私が説明するまで 塩害現地む視廃する岩上酢一山二∴行〔上赤沢で」 患者の大部分は生後六ケ月 から脚、五才までの幼児に多 く、今までは死亡率‰相当高 かったのですが、今ではクP ロマイセテンなどの良薬がで き死亡率ほ、急に減っていま す。 しかもこの病気は、手当の 時間が早ければほとんど死亡 することはありませんが、統 計に依ると降病率は男子より 女子の万が、多くなっていま す。 また、赤卿の流行は、全国 的には八月が最高になってい ますが、本県では一ケ月遅く 九月になっています。患者が 植える時期は毎年六月から上 昇しはじめて十月ごろまで続 くのが普通の状態です。この 赤痢という病気は犬や肺には 伝染しない⊥、またねずみに もなんの症状も現わさないの で、こうした動物が菌と運ん だり、また人間の中にも「健 康保菌者」といって全く症状 が現われないセ、赤樹菌を排 出する、恐ろしい人があるの で、こうした人たちを早く見 梅雨期と共にいろいろな伝 染病が発生する時期となり中 でも、赤痢の流行は年々増加 の傾向にあります。 赤痢という伝染病はずいぶ ん古くからあったのですが、 志賀潔先生が六十二年前に赤 痢薗を軍見して以来、いろい うな樺現に分けられ現在でほ もないことです。 農家の生計費は膨瞳するば かり、なべ底不景気だという のに一向に物価は下らない。 それに、売る農産物はすべて 頭打ち、こうなるとなんとか しないと、やり切れないと思 う。無駄のない施肥、合理的 な経営、三十四年度の計爾を 今一度はっきり策定してみよ うではありませんか。 以上 一十八種類もあります。 これから赤痢(疫痢)の流街期 六月十四日から予防週間 = 春季交通安全 運動が実施さ れます 来る六月十日から二十日才 で、県内一斉に交通針金運画 が県警本部並びに県交通安令 協会の主催で実施さわます。 この期問に交通道植を再認 識するととl〉 . よう。 付け出して、なおさないとこ の病気はいつまでたってむへ らないのですっ また、赤痢にほ免疫性がほ とんどないため一度かかって も、またかかることがあり予 防注射もないので、どうして もみんなの力で防ぐ以外にな いのですから次のことだけは ぜひ実行しょうではありませ んか。 一、外食するときや食品を習 うときは清潔な店を選ぶこ と。 二、食前や外出から帰った時 は必ず石けんで手を洗うこ と。 三、下水を掃除し、便所やチ リ箱にふたをして(エの発 生と侵入を防ぐこと。 (席生係) 本年産米経営 横磯調査 例年の通り昭和三十四年産 米経営規模調査が近く行なわ れますから米作二畝歩以上緋 作した者ほお忘れなく申告し て下さい。 申告なく耕作したり又は、 耕作放棄した場合は、村の世 帯区分(生産世帯、消費世帯) に支障をきたしますのでその 点、十分注意して下さい。 -■■一’一一「ノ喜一 五月一日から∴ケ月間行わ れた日赤募金運動は、今年も 婦人会の御協力で実施致しま した。 と関係各位の理解ある御協力」 (日赤募金部落別実績表) 「喫煙」の エチケット 一、痙煙老の第一のエチケッ トは煙草を吸わないものに とって喫煙がいかにも迷惑 なものであるかを知ること であり、第二のエチケツ‥卜 ほ吹がらを完全に始末する ,とである。 二、人の顔に靡をふきかける ようなのみ方は無作法であ る。 三、吸毀は必ず完全に火を潤 してから灰ざらの・中に捨て 防摘庁では左記の通り自衛官 を募集しております。希望者は 役場の係へお気軽に申し出て下 さい。願誓の粒出から試験等詳 しく御案内いたしモす。 一、採用人員 l一等陸士 二、七〇〇名 三五〇名 二等海士 t一等空士 一、六〇〇名 二、応琴資格 1 年令、満十八才から満二十 五才未満の男子 2身体 婦人会各位の絶大な御努力紙等を報告致します。 (民生 日赤募金目標額を完遼 に対し三九、主因〇(一二五 %〕 の実態を修めました。 ここに関係各位にお礼と冥 により目標額三一、 ること。灰ざらの中でくす ぷっている煙草の悸ほど不 愉快で苦しいものはない。 四、玄関で応待しているよう なとき、拍車がたまたま灰 ざらを出すことに気がつか ないからといって、吸がら を、たたき落して踏消すと か、飲みほした茶わんを灰 ぎら代りにするようなこと は紹対にしてはならない。 このようなときにはごく自 然な態度で灰ざらを求めて も矢軋でない。 イ身長一米五十五糎以上 p体畢四十七k〓g以上 ハ胸囲身長の二分の一以上で 健康な者 三、受付及び試験採用時捕 1受付 六月十六日〜 七月二十日 2試験 七月二十六日〜 八月九日の内一日 3採用 九月下旬〜十月中 四、待遇 被服及び食事が貸与 又は支給される外、初任給六、 四〇〇円と国家公報員と同様 の諸手当(例えば扶軍手当夏 期、年末手当等)が支給され 十二年で恩給がつきます。 (庶繹係) 警視庁竿察学校のニ ケソトのしおりより 係) 九五〇円

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