広報ななかい 第55号 1959(昭和34)年 2月
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七 村 報 由和34年2月15日 升55号 (2) 吾々をはぐんでいる自然ほ 暖かで発しい。 毎日この自然と取り組んで いる吾々は自然と真剣勝負を している訳だが同時に自然に よって生計の道をたててい る。びゆうびゆうと寒風が吹 きすさぷ時でもその時には既 に春の所芽の準備が着々と進 められている。この自然の力 と云うものは或る悪い条件下 では目もあてられない悲惨な 暴力を振うこともあるが、併 し本来は平和で正しい軌道に 乗って回転しているものであ ると阻う。 人間はこの自然の法則を自 分の目的に適合ずるように管 理し、活用することによって 眉然の支配から解放されよう としている。人間が生きて行 本村の産業は米麦を主とす る農業と自然的条件に惑まれ た林業、天然資渡開発の鉱業 等であるがその経営は農業が 主体で他は兼業的に行われて いるのが現状である。 農業の平年収穫高を調べて 見ると年間(夏作及び冬作) 約一億円の収穫がありこの産 物を大別すると、 ◎夏作 イ水陸稲四一、 ヱ且 顆 二、 (某憧革二八、 】一甘 菩 二、 ホその他 四、 へ小 計七九、 △冬作 イ衰 類 ロなたね (馬鈴薯 菓たば乙の収納好成績 ーノ 中 イ 二五 ヽ ヽ 一C〉七 五・ブ、 八六一 讐んが管内で竺位 六四一千円 六〇六夕 五三八ク 三一九ク 五六〇ク 六六四′ 新 春 恩 威 門 外 漢 生 く道はそれ以外にない。 自然の支配から解放される と一式うことは正しく自然に支 配されると云うことの別の求 現のようなものだ。ただ消梅 と積極の違いがあるだけ。 ところがこの自然の法則は 肉眼でぢかに見る訳にはゆか ない代物だ。それは曾てほ物 自体であったが人間の認識が 進むにつれて私達の感覚に直 接作用してくる所謂現象形態 となってきた。併し依然物自 体と現象とが全く転倒して感 覚される場合が非常に多い。 私達が 場合でもこの原則から離脱す ることは出来ない。作物の生 育に作用する自然の法則ほ甚 だ複雑であり、且つデリケー トである。このデリケート..な l一その他一一、六四〇′ へ小計一九、五七五′ 合計 九九、二三九ク となり、米による収入と「葉 煙草」による収入で総収入の 約三分の二を占めている。 しかし米はこのうち四千俵 が政府へ予約売渡米として出 荷されるのみで、他はす家消 費となるので実際現金となる のは一六、000千円程度で 農業による現金収入は、「葉 煙草」の万が大きく、数多い 換金作物のうちで「葉煙草」は 農家経済を左右する最も重要 な産業である。 ついて今年度の「葉煙草」の 収納も終えたので種類別に慣 良者を紹介して見ましよう。 葉煙草の裁培は土壊に関係が 深く村内に於ても栽培する程 ∵」 機構はまだ完全に科学的に証 明し尽されていない部分が非 常に多い。 或は部分的には証明できて も各種の因子が相互に牽制し 合っているより高次の有機的 機構にいたっては実に不可息 諌なものがある。だから作物 の生育は種々様々の形態を取 ってくるのであって本質的な ものが形態の影にかくされて しまうのである。その結果と んでもない錯覚が生℃てく る。例へば連坐とか抑制栽培 とか発育期間を短縮したり、 時節はづれに花を咲かせたり することによってその種の本 来の特性に変更む加えたかの 如き観念をいだくようにな る。土 しい。又、書々は太陽の光を 喰ペて生きていると云ったら どんなものであらう。 そんな阿呆があるかいと反 放するでしようか。ところが そうではない。それは本当の 類が異なり、徳蔵、小勝、塩 子皿在来種の「だるま」を、 上下赤沢、大網、真瑞は「黄 色種をそ る。 「だるま「む栽培イる地区は 石塚出張所管内に属し、耕作 者がこ七〇人作付面積ほ町一 七反余にな刃一〇三、0〇四 Kg(三七、四六七〆)。の費 目で二八、四七一千円{反収 四四、二七四円) の収椚金を あげた。 層内の収椚が完了し.ないの で確定はしな 升一位になる見込みと云う。 また、黄色種を裁増すふ赤 沢、大兵地区は笠間出張所に 属し、耕作者八六人、作付面 積〓ハニ反余、量目三一、八 八九Kg へ八、五〇三〆) で 一〇、C〇六千余円?収納金 を(反収平均六二、〇八二 円)あげ管内升一位の成績を あげた。 ことであり、真理なのだ。 生理学者に言はせれば、太 陽は父であり、大地は母であ ると亨フに届いないのだ。こ のことを菩々の生活に結びつ けて別の面から云へば「豊凶 はお天当様次升だ」と云うこ とになりそうだ。何の気なし にて・つ云へるのは長い間の体 験の結果である。 それに相違ないのだ。何故 だろうかと青々農業にたづさ は いて反省や探求して見ただら うか。天候が順調であれば稔 ての要因が作物の発育生理機 構に有利に作用したからであ る。然らばこの理由がよく飲 み・こめたらその反対射場合に 対処する技術的手段も亦自ら はっきりする訳だと思う。 殿東技術とはかかる変化に 富む自然に対し私達の目的に 適合するよう人為的手段を 加えることでなけれほならな ヽ ○ し▼ こう考へてくると「豊凶は お天当棟次升」と云う言葉く 「黄色囁」 「だるま」 なお、個人では川原のぶさ んが笠間管内で升一位にな り、仲田勝一さんが石塚出聴 所管酎で升一位になる見込み です。 反収高節者左記のと札り。 反収高額者10傑 耕作者名 反収 円 94,009 糾,993 83.138 耕作者名 円 71,一853 71,633 70,929 69,772 67,413 66,746 ら4,658 6ヰ.づ5U 上赤沢川原のJ: 〝 片岡治延 飯村黄塵 塩子 仲田勝一 〝・ 田口 節 ケ 岩下武雄 〝 仲田政之助 小勝 高松正雄 境子大庄粗英雄 小勝 卜部一二 梅子阿良山義美 苧欝村新那…滞冨】子;:三 望 甘勝卜姦禦悪書l三芸:芸芸子 みんなが明るいお正月を迎 - 一 らい農家を侮辱した言葉はな いことになってきわしない か。 私はこのくらいいやな文句 はないと思う。 何故かレ二軍フとこの僅か数 帯の中に云いしれぬ無智と諦 観と曙さがひそんでいるよう な気がしてならないからだ。 昨年は四年続きの大豊作だ と云はれる。併し技術のまづ さ次射では却って減収したも のさへあるようだ。発病した もの、秋落したもの、そして 米連帯の下にザラザラ青光や 批が沢山でたのも等々……。 こ1で大いに反省して見る 必要がありはしないか。いつ えられるよう今年も旧蔵末助 までも柳の下にドジコ一ウはい ない。そろ′1不順の年が来 ないとも限らないものだ。 昨年の幽且作を機会に少しく 反省し私達農家から是非「豊 凶に、お天当校次升。」と云 ぅ官粟をなYしたい牒のであ る。 粟たばこの牧納状況調 「あたたかい 同情金二万八 千余円集る」 未熟児は最近新聞、雑誌な どにもしきりにとりあげられ 非常に注目されています。 昨年、児童福祉法の一部改 正により、「未熟児」が出生 した場合には、その保護者ほ すみやかに出生地の保健所に 届けをしなければならないこ とが義務.づけられましたり 届けをうけた保健所でほ、 すぐに保健婦が家庭訪問を行 い て「その保育にあたることに なっており、必要があれば保 育器の貸出、指定医療機関へ の入院保育なゼ々の阻護に万 全を期すことになっておりま す。 でほ未熟児とはどんな赤ち やんをいうかと申しますと、 出生児の体重が二千五首グラ ム (約七百匁)以下の新生児 をいいます。 ての赤ちやんは普通に生れ た赤ちやんより、すべて小さ かったり発育が悪かったり育 てるのに大変な苦労がいるも のですゥ 医師、助産婦、保健婦の指 導をうけて、母親だけでな く家中の協力が必要で昔なが らの迷信などにとらわれるこ となく、保育を行わなければ なりません。 保温、安静、疾病の予防な どありますが、未熟児はこと に保温は必要です。例をあげ け合い運動を、一月九日より 二十冬日まで前年に引続き婦 人会の御協力で実施しまし た。 同情袋六四三通から二八千 余円のあたたかい同情金が集 り社会福祉協議会と婦人会の 合同会議で左の通り配分しま した。 √・■ご:tヽ′’′lll=■ご::ヽ′lllll■.:::.■≦二:.ヽ一■.′ 未熟兄を養護しまLよう ◆被(要)保護世帯同情金 二八戸(一三八人) 二〇、五〇〇円 ◆土浦養老院愚問 県立盲学校慰問 ◆税金は海外援護費として痍 す。 民生係 ますと、生れたときの産湯は 未熟児ほ絶対に使わせないこ とです。体重が少ないほど産 湯は使わせない。 それは医学的な面からその 方が体温のために良いという ことが証明されていますの で、ただ不潔だからとか、ほ かの理由で産湯を使わせるこ とはいけません。 助産婦さんが産湯を使わせ てはいけないということをお 話しても家の万がぜひといわ れるのでという話を度点ケか 菜、子 牙 学友団 七会中学校生徒会主催の升 一回学友団対抗駅伝競走か、 去る二月十日午前十時より中 学校を基点に役場及び塩子小 学校折返し約二十キー、五区 間のコースで行われ塩子カー 学友団が優勝しました。 ◎一位 塩子升一学友団(岩下仲 郷)大座畑彰安島忠安島武 五、 000円 景 風 郡 がいます。 未熟児の保育は非常にむず かしく前に申し上げましたよ うに素人考えは絶対にやめ て、熟練した医師、助産婦、 保健婦のいうことをよく守ウ ていただきたいと思います。 冬は未熟児の出生も多くま た保育に困難な時期でもあり ます。あらかじめ、未熟児出 生がわかっていらっしやるよ うな時には、病院で出産され るか、また未熟児保育の用意 をしておかなければなりませ ん。 未熟児は、死亡しやすくそ の保育はむずかしいものです が、適切な保育を行えば正熟 児と変ることなく発育するも のですから、未熟児が出生し たらただちに役場を経て保健 所に連絡することをお忘れな く実行してください。 衛 生 係 安島勝二、大座畑勇 @二位 徳商学友田(徳蔵全)榎戸 留菅、山口春治、片岡岩男 小林干城、安島勇 ㊥三位 塩子升三学友団(上宿戸ノ 内)平沢勝夫、阿久津忠男 阿久辞良男、阿久津泰、城 下造 ㊥四位 大畠学友団(大網真璃) ㊥五位 塩千草友剋(大開塙) ㊥六位 赤沢学友団(上下赤沢) ㊥七位 小勝学友団(小膵全) ク優勝″

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