広報かつら No.383 2002(平成14)年 4月
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我が国の程済は長期的な景気低 迷が続いており、政府の構造改革 が進められる中、なお回復の兆し が不透明な状況にあります。 国・県にあっては多額の起債残 高を抱えており財政が赦しく、本 村においても公債費負担率の上昇 に見られるように極めて深刻な状 態でありますが、軽骨経費等の抜 本的な見直しや節減合理化により 不要不急の歳出削減に努め、限ら れた財源を重点的かつ効率的に配 分することに徹ながら、村民の生 活基盤の整備と福祉向上等を図り 「豊かな自然とともに生きるむら づくり」 の実現に向け取り組んで まいる考えであります。 平成14年度予算はこれらを踏ま え、一般会計及び特別会計あわせ て七十億二千七百二十五万九千円 の予算編成といたしました。 一般会計についで申し上げます と、歳入については交付税制度の 算定方法の見直し削減されるなか 約45%を占め、さらに国・県の施 策に呼応し国県支出金等を確保い たしました。また、将来の財政負 担も考慮し村債の幅を縮小し、な お不足する財源については基金の 種 村 長 会 長 義 郎 ( 取り崩しにより歳入を確保いたし ました。 歳出については、第1に生活環 境の整備、上・下水道の整備、公 園の維持管理と緑化の推進、第2 に学校数育と生涯学習の充実、文 化施設の整備充実、文化遺産の保 護継承、第3に健康づくりと福祉 の充実、高齢者対策と予防医療の 充実、第4に農林業と商工業の振 興、観光開発の推進、第5に防災、 情報基盤、交通安全体制の整備等 を重点目標に予算編成いたしまし た。 その結果、一般会計予算稔額が 三十六億九千五十三万二千円で前 年度の予算に対し2・3%の減と成り ました。 次に主なる施策について申し上 げます。 一生活環境の整備推進について は、本年も一部残っている地域の 上水道老朽管東新と管路情報シス テム事業を進め、水道事業の効率 化を図ってまいります。下水道事 業は、莱・阿波山の供用開始と事 業変更認可申請により、上坪・下 坪地区の拡大推進を図り、残る沢 山地区についても事業検討を図っ てまいります。農業集落排水事業 については、俵用開始している北 方二尚久地区に続き、孫娘地区の 事業推進を図ってまいります。 また、公共下水道・農業集落排 水事業の未実施地区及び計画区域 外については、合併浄化槽の補助 事業を導入し生活環境の改善に努 めます。 〓 学校数育と生涯学習について は、その充実に向け積極的に推進 してまいります。 4月より学校週5日制の実施に 伴う「稔合的な学習時間」を中心 とした体験活動等の推進を図ると ともに、県の制度のほか学校に村 独自に非常勤講師を配置いたしま す。さらに、施設整備の充実につ いても各小中学校の各種工事予算 を計上いたしました。また、昨年 桂中学校の耐力変調査を実施し危 険校舎として認定され、本年度基 本・実施設計を策定し平成15・16 年度の建設に向け推進してまいり ます。 また地域づくりの原点は、各集 落にあると考えられます。各地域 の自主的参画活動が一層活発にな るよう、生涯学習の中で集落の活 動に助成措置を行い、魅力と活力 のある地域づくりを引き続き展開 してまいります。 桂村立図書館・郷土資料館につ きましては、更に図書館の利用向 上と充実に努めてまいります。さ らに村内にある民俗資料の収集と 有効利用を図り文化遺産の保全に 努め、引き続き村史編纂に取り組 んでまいります。なお、人材育成 事業については、青少年を対象と した国内研修を継続して実施いた します。 公民館活動についても、各種教 養講座の内容充実に努めてまいり ます。 ≡ 健康と福祉の充実について は、健康の保持と体力づくりのた めの活動を幅広く展開し、愛好者 への推進を図ってまいります。ま た、各種定期健康審査、健康相談、 成人病対策、予防接種の個別接種 ( 等を実施し、きめ細かな保健対策 を継続して進めてまいります。少 子化に対応した子育ての支援事業 として、3歳までの医療費の無料 化を就学前までに拡大いたしま す。さらに、幼堆園の保護者負担 の軽減を図るため、助成金の増額 と保育所の保育時間の延長を行 い、保育環境の整備を進めてまい ります。 介護保険制度は、本村において 民間による福祉施設によりデイサ ービス、ショートステイ、ホーム ヘルプ事業で対応しております が、高齢者がいつまでも元気に地 域のなかで暮らせるよう生きがい 活動事業に取り組んでまいりま す。また、社会福祉協議会の充実 に努め、ボランティア事業の推進 を一層図るとともに、シルバー人 材活用センターを設置し生きがい づくりを支援いたします。 四 農林業と商工会の振興、観光 開発等の推進についてほ、農業の 組織化や農用地の高度利用を図る べく県補助事業を積極的に取り入 れ、あわせて農用地の流動化を推 進するため、借り手農業者に助成 措置を行ってまいります。村内の 地域条件に適応した特産品の生 産、観光農業の振興、高付加価値 作物の開発等を推進し、品質の向 上と生産拡大を因ってまいりま す。また、畜産の振興につきまし ては、優良牛の生産、常陸午の産 地化の促進に努めてまいります。 商工業育成については、近隣の大 型店舗に集客されている中、村内 小売店舗の活性化が図られるよう 指導体制の強化に努めるほか、自 冶金融制度の助成金等の措置も引 き続き計上いたしました。 観光の振興については、御前山 県立自然公園周辺地区並びにグリ ーン桂うぐいすの里等を中心とし て、周辺町村の施設と連携をとり ながら、ホームページなどを通じ て情報発信し、都市との交流を進 め農産物の直売や観光農業の促進 を図ってまいります。 五 消防防災につきましては、村 民の生命、財産の安全を図る上か ら消防ポンプ自動車購入、消防器 具置き場の建築、防火水槽設置等 の施設整備に努めるとともに、災 害情報を伝えるための防災行政無 線の整備を図ります。 情報基盤整備については、国が 進める電子自治体実現に向け情報 化計画を作成するとともに、行政 におけるネットワークの推進を図 るため庁内LANの整備をいたし ます。 交通安全好策につきましては、 交通安全対策交付金の効率的な運 用により、交通安全施設や生活道 路の新設、改良、舗装等の整備に ついて計画的に推進し、さらにチ ャイルドシート購入に対する補助 を実施し住民生活の安全を図って まいります。 環境衛生事業の一環として、広 域し尿処理場並びにゴミ処理施設 負担金、大宮地方広域組合負担金、 各特別会計への繰出し等も計上い たしました。 以上が予算編成の概要であり ます。 転㌔挙エ……広報かつら 4月号……

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