広報かつら No.378 2001(平成13)年 11月
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不安をなくしま-れ バリアフリーの意味 そもそもは日本の家屋には敷居だとか浴室の入口だとかに段差があり、そこにつまづく家庭内事故が増えてきた ために、そうした段差をバリア(障壁)と考えましたホまた車椅子を日常的に使用している障害者たちにとっては、 この段差は極めて重大なハリアになっていることは疑いようのない事実でした.そこで、そうした障害物を取り去 ろう、という意味でバリアフリーという言葉が起こったのです., 二〇〇〇年現在、高齢者が いる世帯は約千五百四十万世 帯、これが二〇一五年には全 世帯数の四割に当たる約二千 三十万世帯となり、その半数 以上が高齢者のみの世帯にな ると見込まれています。 高齢社会に対応し、高齢者 が安心して生活できる住まい を確保するため、次のような 制度によって、バリアフリー 化された高齢者向けの民間賃 貸住宅の供給を支援します。 バリアフリー化された高齢 者向け優良賃貸住宅を建設し たり、既存の住宅を高齢者向 けの優良賃貸住宅とするため にバリアフリー・リフォーム したりする場合、国・地方公 共団体からの補助や税制上の 民間事業者の取組を支援する 高齢者向け 優良賃貸住宅制度 優遇措置 (新規建設のみ) が 受けられる制度。次のような 補助が受けられます。 ○住宅の供用部分(廊下、階段 など)、バリアフリー設備など の整備費に対する補助 ○低所得者の高齢者世帯に対し 家賃減額を行った場合、その 家賃減額費用に対する補助 ○固定資産税の軽減や所得税・ 法人税の割増償却 バリアフリー・リフォーム を行い、高齢者向け優良賃貸 住宅とする目的で、既存の住 宅を購入する場合は、住宅金 融公庫融資の特例により、そ の購入費の融資を受けられま す。 既存住宅を購入し 優良賃貸住宅とするための 住宅金融公庫融資の特例 高齢者が生涯、住み慣れた 自分の家で、できるだけ自立 し、安全に暮らしていけるよ う、次のような融資制度で、 高齢者の自宅のバリアフリー 化を支援します。 高齢者自身が、自宅をバリ アフリー・リフォームする場 合、ローンの返済を軽くする 住宅金融公庫の特別の融資制 度ができました。 この制度を利用すれば、最 大五百万円までの融資を受け ることができ、生存時は利子 部分のみを返済し、死亡時に 住宅資産などを活用して、ロ ーンを一括償還することがで きます。 また、この融資制度には、 高齢者居住支援センターが債 務保証を実施します。 高齢者対象の 住宅金融公庫融資の特例 一括償還型バリアフリー リフォーム融資制度 2 ……広報かつら11月号・‥…
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