広報かつら No.371 2001(平成13)年 4月
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我が国の経済は長期的な景気 の低迷が続いており、政府の景 気浮揚策や金融緩和等によって もなお回復が不透明な状況にあ ります。 国、地方にあっても多額の起 債残高を抱えており、財政的に 厳しいものがあります。本村に 於ても公債費負担比率の上昇な どに見られるように極めて深刻 な状態でありますが、経常経費 等の一層の削減合理化に努め、 村民の生活基盤の整備充実と福 祉向上等を図りながら桂村民憲 章にもある「明るい、ゆたかな 活力ある村づくり」 の実現に取 り組んでまいる考えであります。 平成13年度予算はこれらを踏 まえ、一般会計及び特別会計あ わせて六九億六千九百九十九万 五千円の予算編成をいたしまし た。 一般会計について申し上げま すと、歳入については、地方交 付税が約貯%を占めているなか にあって村税のやや増加を見込 み、国県の施策に呼応し、国県 種 村 長 会 長 義 郎 支出金の確保をいたしました。 また将来の財政負担等も考慮し、 村債の減額を行い、なお不足す る財源として基金の取崩しによ り充て歳入を確保いたしました。 歳出については、第1に上下 水道の整備等生活環境の整備、 第2に学校数育と地域活動等も 含めた生涯学習の充実、文化施 設の整備や文化財の保護継承、 第2に健康づくりと福祉の充実、 高齢者対策と予防医療の充実、 第4に農林業と商工業の振興、 観光開発の推進などとあわせ、 公園の維持管理、第5に消防、 防災、交通安全体制の整備等を 重点目標に予算を編成いたしま した。 その結果、一般会計予算総額 が三七億七千五百三十八万二千 円で前年度の予算に対し13%の 減となりました。 次に主なる施策について申し 上げます。 一生括環境整備推進につきま しては、本年も一部残っている 地域の上水道老朽管更新と管路 情報システム事業を進め、水道 事業の効率化を図ってまいりま す。下水道事業は一部供用開始 と事業変更認可申請により上坪、 下坪地区の事業の拡大推進を図 り、阿波山地区より上流につい て事業検討にはいってまいりま す。農業集落排水については、 引き続き孫根地区の事業推進を 図ってまいります。また、公共 下水道・農業集落排水事業の計 画地区外については、合併浄化 槽の補助事業を導入して生活環 境の整備に努めてまいります。 〓 学校教育と生涯学習につい ては、その充実に向け積極的に 推進してまいります。また、施 設の充実についても、各小中学 校の施設の整備のための各種工 事予算を計上いたしました。本 年度より中学校建設費を設け、 校舎の耐力度調査等を行い早期 建設に向かって努力いたします。 地域づくりの原点は、各集落に あると思考されます。各地域の 自主的活動が一層活発になるよ う、生涯学習の中で集落の活動 に助成措置を行い魅力ある地域 づくりを展開してまいります。 桂村立図書館・郷土資料館に つきましては、既に購入した図 書の整理を行うため、購入費を 減額しましたが、更に図書館の 利用向上と充実に努めてまいり ます。また、村内にある民俗資 料の収集と有効活用をはかると ともに村内の文化遺産の保全に 努め、昨年度に引き続き村史編 纂に取り組んでまります。尚、 人材育成事業については、青少 年を対象とした国内研修を計画 し予算計上いたしました。 公民館活動についても、各種 教養講座の内容充実に努めてま いります。 三 健康と福祉の充実について は、健康の保持と体力づくりの ための活動を幅広く展開し、愛 好者への推進を図ってまいりま す。また、各種定期健康審査、 健康相談、成人病対策を実施し、 きめ細かな保健対策を継続して 進めてまいります。少子化に対 応した子育ての支援事業として、 幼稚園の保護者負担の軽減を図 るため助成金の増額と、保育所 の保育時間延長を行い、保育環 境の整備を図ってまいります。 昨年度より介護保険制度が発 足し、本村においては、民間に よる福祉施設によりデイサービ ス、ショートステイ、ホームヘ ルプ事業等が施設で対応されて おりますが、高齢者がいつまで も元気に地域のなかで暮らせる ように痴呆予防や、生きがい活 動事業に取り組んでまいります。 更に社会福祉協議会の充実に努 め、ボランティア事業の推進に 一層努力してまいります。 四 農林業と商工業の振興、観 光開発等の推進については、農 業の組織化と農用地の高度利用 をはかるべく、県単補助事業を 積極的に取り入れ、合わせて農 用地の流動化を推進するため、 借り手農業者に助成措置を行っ てまいります。村内の地域条件 に対応した特産物の生産、観光 農業の振興、高付加価値作物の 開発等生産物の品質の向上、生 産拡大を囲ってまいります。ま た畜産振興につきましては、優 良牛の生産、常陸午の産地化の 促進に努めてまいります。商工 業育成については、近隣の大型 店舗に集客されているなか、村 内小売店舗の活性化がはかられ るよう指導体制の強化に努める ほか、自治金融制度の利用増加 に伴い利子補給額も上昇してお りますが、それら助成金等も引 き続き計上いたしました。観光 の振興については、御前山県立 自然公園周辺地区並びにうぐい すの里等を中心として、周辺町 村の施設などと連携をとりなが ら、ホームページなどを通じて 情報発信し都市との交流を進め、 農産物の直売や観光農業の促進 をはかってまいります。 五 消防防災につきましては、 村民打生命、財産の安全をはか る上からも施設充実に努め、消 防ポンプ自動車1台、消防小型 ポンプ積載車2台、消防器具置 場の建築、防火水槽設置等をす べく予算を計上いたしました。 交通安全対策につきましては、 交通安全対策交付金等の効率的 な運用により、交通安全施設や 生活道路の整備等についても、 計画的に推進して住民生活の安 全を図ってまいります。環境衛 生事業の一環として、広域し尿 処理場並びにゴミ処理施設負担 金、大宮地方広域組合負担金、 各特別会計への繰出金等も計上 いたしました。 以上が予算編成の概要でありま す。 3 ……広報かつら 4月号……

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