広報かつら No.359 2000(平成12)年 4月
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ハーモニカを習い始めたの は小学四年生頃です。当時 (昭和二十二年) は、戦後間 もない物不足による混乱の時 代でしたが今、思い出してみ ると辛かった事より楽しかっ た事の方が多かったように思 われます。 学芸会で上級生がハーモニ カを吹いているのを見て私も 習いたいと思い父に買っても らい、それから五十年余、今 も私のリフレッシュの一つと してハーモニカを愛用してお こちら〝いきがいくん〃でず。 私と生涯学習 ハーモニカでリフレッシュ 北方 青木定司 生涯学習コーナー 暦 ります。叔父が音楽の道に進 み、父も尺八、バイオリン、 ハーモニカを愛用していたの で、私もハーモニカに興味を もつようになった事は事実で す。 平成十年度の桂村人材育成 事業に参加した折、ドイツ、 シェルナッハ町での夜の交歓 会時、地元からは、コーラス グループによるドイツ民謡 他、日本側からは、私の下手 なハーモニカに合せて日本の 童謡『赤トンボ・ふるさと・ 星影のワルツ』を参加者全員 で合唱、ほんのチョッビリで すが国際交流を盛り上げるこ とができ、内心喜んでおりま す。現在は、北方長寿会の皆 さん更に中学時代の同窓によ る『岩北会』の友人達と新年 会等の時などムード作りの一 つとして古賀メロディーを中 心に楽しんでおります。 音楽は人間の心を和ませて くれます。得意の曲を吹いて いる時は、まさに別世界の感 さえします。これからもハー モニカから元気をもらい更に 私のモットーである『相手の 立場になって考えよう』を心 に多くの仲間と共に常に前向 きに毎日を元気に楽しく生活 したいと思っております。 ■ J 「生涯学習講演会」が開催さ れ、今年度は、悪役俳優でお なじみの「人名信夫」さんを お迎えし、「こころのゆとり とふれあいを求めて」と遷し て講演がありました。 悪役人生で体験されたこと をユーモアたっぷりにお話さ れ会場は終始なごやかな雰囲 気に包まれ笑いがたえません でした。 三月十一一E ヰ央公民肇て 社会教育学級・公民館講座の 合同修了式が開かれました。 ステージ発表や作品展示も 行われ、一年の活動をまとめ た「学級のあゆみ」も参加者 に配られ、盛会のうちに、今 年度の学習を終了しました。 合同修7J式 ▼「 北方 青柳 英治 悪役俳優講演を楽しみにし て会場に着いて見ると満席に 驚いた。間もなく大柄のが 人懐こく「イヤー」 の一声と 共に演壇に立ち自己紹介で始 まった。顔は悪役には見えな いが悪役俳優四十一年のタイ トルを披露、「CMポルトガ ル原産青汁、これはまずい、 もう一杯」 の裏話しには視聴 席から大爆笑が起った。肝に 命じた三口は、野球の大先輩 日く「自分で出来ない人は人 を笑う、じつとこらへるべし、 ところでもう一杯」心にゆと りを持て、堪忍五両、思案十 両の格言通りと感服、「他人 の子供でも優しく叱ってく れ、親は躾を厳しくしてほし い」「鞭は恩師である。」成程 悪役俳優のの直言と痛感させ られた。最後に、今年四月か らNHK朝の連続テレビに漁 師役で出演する是非見てほし い、たまには、楽屋を覗き顔 を見せてほしいと注文、悪役 ならぬ人の良さ、そして人と 人とのふれ合いを求め終始笑 いと緊張のうちに、味のある 講演が終った。 l■′ノ ( ハ名信夫さんの講演をきいて 阿波山 大越 わくり 百八十二センチのしなやか な長身、抜群の運動神経は生 来のものかも知れませんが、 人名先生が野球選手から悪役 スターに転身し、努力と忍耐 で今の活躍を勝ち取った体験 談はすばらしいものでした。 悪役俳優は常に道風の中で 主役スターを立てるためのき つい仕事。抗争シーン撮影中 のケガや火傷は数知れずとい うことでしたが、するどい感 性と強い正義感を持ちながら 悪役が人柄と見なされる悔し さは身体の痛み以上であった のではないでしょうか。 しかし、有名スターのエピ ソードや青汁コマーシャルの 裏話、子どもの教育論、悪役 組合のボランティア活動につ いて等、ユーモアを混じえて の巧みな話ぶりと中身の濃い 話は教えられる事ばかりー。 厳しい現実の中で鍛えた男 らしさと汗と涙で得た八名先 生の優しさが、講演を終えた 後も私の心に長く残りました。 講演の迫力を感じた次第で す。 (8)

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