広報かつら No.359 2000(平成12)年 4月
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〈学校指導要領の改訂〉 新しい学習I 学校が変わります 平成14年度から、いよいよ完全学校週5日制がスター トします。ゆとりあるカリキュラムの中で、→人一人の 子どもたちに「自ら学び自ら考える力」を育成すること をねらいとして、学習指導要領が改訂されました。 学習指導要領 全国どこにいてもー定の教育水準の教育が受 けられるようにするため、学校がカリキュラム を編成する基準として定められているもの。 ●教育内容の厳選 共通に学ぶ内容を、基礎的・基本的な内容に厳 選。このため、教育内容は現行に比べて3割程 度削減されます。じっくり学習し、基礎・基本 を確実に身につけることができるようにします。 <例>算数・数学 小学校:文字式→中学校へ移行 中学校:二次方程式の解の公式一う高等学校へ移行 など ●授業内容の厳選 完全学校週5日制の下で教育を行うため、 授業次数を週当たリ2単位時間縮減。ゆ とりをもって学習できるようになります。 ●「総合的な学習の時間」 の新設 総合的な学習の時間は、各学校が創意工 夫を生かして、これまでの教科の枠を越 えた学習などができる時間です。この時 間は、小学校3年生以上に設けられます。 従来の教科のように教科書もありません。 国際理解、情報、環境、福祉・健康など、 さまざまな学習が行われます。 ●選択学習の幅の拡大 生徒の能九適正、興味・関心などの多様化に 対応するため、生徒が自分で選択して学習でき る幅を拡大します。高校では、必修科目を、複 数の科目の中から選べます。 分かりやすい授業、楽しい学校の実現 理解の状況や習熟の程度、興味・関心などに応じた個別指導、グループ別の 学習、複数の教師で授業を行うティーム・ティーチングの実施によって分か りやすい授業を展開し、一人一人を大切にしたきめ細かな指導を行います。 ●新しい学習指導要領の実施スケジュール 幼稚園:平成12年度から全面実施 小・中学校:平成14年度から全面実施 高等学校:平成15年度から学年進行で実施 盲学校■聾学校・養護学校:それぞれ学校段階に応じて実施 *総合的な学習の時間は、平成12年度から実施可能となります。 (11)
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