広報かつら No.357 2000(平成12)年 2月
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水田農業経営の確立をめざして ~「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策大綱」のあらまし~ ◆「大綱」の目標 昨年7月に成立した食料・農業・農村基本法(新農業基本法)の理念を踏まえ、水田農業の再構築を図るため、平成11年10月、「水田を中 心とした土地利用型農業活性化対策大綱」が決定されました。これまでの水田農業は、米が過剰供給となりがちである一方、不耕作型転作の 増加や、麦・大豆・飼料作物等の生産が定着■拡大せず、自給率の向上も図れないという問題がありました。 本大綱は、こうした状況を克服するため、 (1)需要に応じた米の計画的生産の徹底と (2)米の作付を行わない水田を有効に活用した麦・大豆・飼料作物等の本格的生産 を二本柱とする総合的施策を講じようとするものです。 本大綱が目指しているのは、米と他作物を適切に組み合わせた収益性の高い活力のある水田農姜経営を確立していくことです。 ◆「大綱」の基本方向・ポイント 基本的考え方 大幅な在庫・価格の下落 低い自給率 ◇麦・大豆等の生産を定着させることが米の計画的生産を円滑に行う有効な 手段です。稲作農家の経営安定と農業・農村の維持発展を図るため、米 の需給均衡と水田を有効利用した水田営農の確立を図る。 ◎地域ぐるみの対応が不可欠 水田農業の確立と産地の形成には、地域ぐるみの対応が必要不可欠です。 団地化や担い手への土地利用の集積、水田の高度利用、生産技術の向 上に努める。 ◎地域(地区)での水H農業振興計画の策定・実践 安定した水田農業の確立のため、生産者、村、JAが一体となって協 議組織を設け、計画の策定と実践を図る。 需要に応じた米の 計画的生産 麦・大豆・飼料作物等の 本格的生産の推進 安定した水田農業経営の確立 〔 せた収益性の 〕 新しい助成体系 大 豆10a20,000円 景観作物10a20,000円 調整水田10a20,000円 その他の実施面積に応じ 転作作物10a8,000円~12,000円 加工用米1袋1,300円 (最高額73千円) <村補助金> 助成金の上乗せとなります。 経営権立助成 ′′ヽ (交付単価) 基本助成.(慧悪書馳) (40) (最高額43千円) *国の助成金交付対象者は米の計画的 実施者(生産調整実施者)です。また とも補償への拠出を行った着です8 *「簡易な取組」は、 平成12・13年度のみです 基本助成 (30) 基本助成 (20) (意恵顔38千円) 憎悪喜馳) 基本助成(10) 地区達成加算(3) 地区達成加算(3) (最高額13千円〉 (最高額13千円) 土地利用型作物面積(10) 生産調整実施面積(10) 土地利用型作物面積(10) 生産調整実施面積(10) 地区達成加算(3〉 地区達成加算(3) 地区達成加算(3) 生産調整実施面検 (10) 生産調整稟施面積 (10) 生産調整実施面積 (10)*針3 生産調整実施面積 (10)*1/3 永年性作物 (果樹等) 景観形成 作物 調整水田 不作付 (保全管理 ・自己保全管 理・土地改良 通年施行等) *()内の金額は10a当たりの交付単価(経営確立助成)及び交付基準(とも補償)です(単位千円)。(水田高度利用等加算は1年2作の場合) (8)
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