広報かつら No.357 2000(平成12)年 2月
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値肘 人材育成事荒 海外研修 三ケ年計画の最終年度とな った平成十一年虔の人材育成 事業海外研修(ヨーロッパ三 ケ国) が去る十月二十五日か ら八日間にわたり実施されま した。 今回は、オランダ・ドイ ツ・フランスを視察し、高齢 者福祉、農家体験、環境対策 等について研修してきまし た。 研修報告 団長 所 定放 去る十月二十五日から十一 月一日までの八日間、平成十 一年度の桂村人材育成事業海 外研修に参加して参りました ので、その視察の概要につい て報告いたします。 本年度の訪問国は、オラン ダ・ドイツ・フランスの三ケ 国であります。 十月二十五日、大森村長さ んを含め、捻勢十九名で桂村 を午前七時に出発し、成田よ り一路オランダに向かいまし た。最初の訪問地はオランダ のアムステルダムで、午前中 市内の観光をしましたが、風 車とチューリップ、これが私 たちの一般的なオランダのイ メージであるが、北のベニス といわれるだけあって、運河 の街アムステルダムの感が強 かったようです。運河の左右 に停泊する船上住居、世界貿 易で栄えた歴史の重みを残す 文化や建造物が大変印象的で した。 午後訪れた老人福祉施設 (プレスマン老人ホーム)は、 アムステルダムの市内繁華街 Y■tヽ の一角にありますが、町並み に調和し老人ホームには見え ませんでした。今まで住んで いたところに住みたいという 入居者の希望と地域・家族等 との連帯とを考えた上で建て られたそうです。 フレスマン老人ホームは、 入居者数五十二名、入居者の 平均年齢八十五歳、二十四時 間の介護を必要とする者 十%、八十%が何らかの介護 を受けているとのことです。 入居料は日本円にして一ケ月 三十万円で入居者の年金と市 の負担でまかなっており、実 質的には無料である。職員 (ドクターも含む)十名、ヘ ルパー数名、ボランティアの 人たちの多大なる協力を得 て、二十四時間体制で介護し ている。 このホームで特筆すべきこ とは、このホームの看護方針 が日常生活の中で自分ででき ない範囲をサポートし、なる べく入居者が自立して自由に 独自の生活を饗しめるよう工 夫していることである。年を とっても子供に頼らず、自分 の生活は自分で行い、守り饗 しむという自立心を促す看護 指針にある。介護保険制度の スタートする本村においても 高齢者福祉・介護サービス等 の中で十分考慮していくべき 基本的姿勢であるように思わ れます。と同時に、これから の高齢化社会の中でどのよう な対応をすれぼよいのか、村 民一人一人が考えていかなけ ればならないことの必要性を 強く感じました。 研修三日目、オランダから ドイツ・バイエルン州・シェ ルナツハの町に向かいまし た。 到着後、町長さんの案内で 町のいろいろな施設(幼稚園、 消防舎、リサイクル分別基地 (二十三種別)、野外プール、 サッカー場兼陸上競技場等) を視察いたしました。 視察後、町役場で町の行政 について執行部と懇談いたし ましたが、町長は町の文化・ 伝統・景観を守りながら、地 域住民との交流を図り、強い 連帯意識の下に、住民が意欲 的に生活できる町づくり、若 者の残れる町づくりを推進し た経過を説明され、人口わず か五千二百人の町に、素晴ら しい諸施設が整い、若者にと り快適な魅力ある町であり、 現在もよりよい町づくりに意 欲的に取り組む姿に深い感銘 を受けました。 懇談後、五つの故に分かれ て町の施策であるグリーンツ ーリズム (農家で休暇を) の 農家に宿泊しました。 言葉も通じない中での宿泊 でありましたが、それぞれの 放で貴重な体験ができたよう です。 次の日は助役さんの案内で 幼稚園児の生活状況、農業協 同組合、有機栽培農家、汚永 処理場、ケアハウス (健康温 泉)等を視察しました。夜は 町のレストハウスで町長さん や民宿農家の人たちと交流パ ーティをし、歌や踊りをしな がら楽しいひとときを過ご し、親善交流の目的を果たし ました。 二日間のシェルナッハ町の 研修では、すばらしいいろい ろな施設はもちろんのこと、 リサイクル分別基地で親と共 に嬉々として分別作業をして いた小・中学生の姿、明るく のびのびと自分を表現させ、 主体性や自立心を育てている 幼稚園経営、生き生きとして 生活している町の人々の姿 に、住民に魅力ある環境に優 しい住み良い生活づくり、環 境づくりを町長はじめ地域住 民が一体となって取り組んで きた結果、今のシェルナッハ (12)

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