広報かつら No.357 2000(平成12)年 2月
10/20
こちら〝いきがいくん〃です。 私と生涯学習 「㌣ 尺八を軍手レム姫めて早くも匹 下坪 今瀬 満 十年を超えたが、年数だけ積 み重ねたのみで気持良く吹け た辛が一度もない。でも好き で続けている趣味の一つであ る。 昨年は、大山寺で「チャリ ティのミニ演奏会」と、「十 六夜の観月会」で恥ずかしい 演奏を披露した。 歯が欠けると吹けなくな り、尺八をめた先輩が多数 生涯学習コーナー 暦 おり、小生もその時が来たら 淋しいと思い、老いても出来 る趣味をと考え茶道を五十才 の時より始めた。 「野の花を床の間に生け、 香を焚き、茶を沸し、尺八を 吹く」という生活をいつの日 か実現したいと練習に励んで いる。 遊び部屋に炉を切り、生意 じまあ.ん 気に「恕庵」と名付けて時折 茶の真似事をして楽しんでい る。これも十年以上続けてい るので尺八同様に生涯の友に なりそうである。 人には生活の糧を得る職域 があり、又住む地域もあり、 それぞれの人間関係が出来る が、もう一つ趣味の世界の人 間関係を加えると面白さや生 き甲斐が増して豊かな人生観 が味わえると思う。 折角この世に生まれたから には、大切に楽しく生きたい から、これからも長く挑戦し 続けたい。 、′lヽ 十二月十七日「えびら作り 講習会」が十二名の参加で開 かれました。前日に全員で材 料の「おかめ笹」を取りに山 に入り、急斜面を上り下りし ながら材料に向いた笹を準備 しました。 当日は、講師の小森豊先生 のご指導で笹を編み始めまし たが、笹の根本を組み合わせ、 底を編むのに、編み方は頭で 理解していても材料がなかな か言うことを聞いてくれず手 こずる姿が多く見られまし た。しかし、先生が一人一人 親切に面倒を見て下さり、- の簸閑を突破すると、普投は お話し好きの方も無口になり 夢中になって編み、最後の難 えびら作り講習会 みごとな出来映えですネ。 お正月を前にした十二月二 十五目、仲田典江先生を講師 関の嫁取りにかかると、「女 性の力では無理だ」の声が上 がり、何人かで協力しながら 作業をする姿も見られまし た。しかし、夕方迄には全員 が出来上がり、手や足腰の痛 みを忘れ、完成の喜びを味わ うことが出来ました。 先生の、汗を流しながらの ご指導に感謝しながら、物を 作る喜びと、大切に救う心が 学べたのが、一番大きな収穫 の」日でした。 次回は、二月二十日頃に予 定していますので、ご参加を お待ちしています。 一巳生け花教皇 ( ■■ 手初めは、先生の作るのを見てからです。 に迎え、一四名の方が参加し て、お正月の花を生ける教室 が開かれました。 花材は、若松を主に、千両 や菊をあしらった落ち着いた ムードのもの、菊の代わりに 洋蘭を使った華やかなものと があり、飾る場所によって選 んでいただけるようになって いました。 始めに、先生から花材の扱 いについて説明があり、各人 が思い思いに生け、最後に先 生の手直しを受けると、自分 の生けた花が見違えるように 落ち着いた作品に仕上がりま した。 先生の、活ける人の個性と、 花の特性を生かしたご指導 に、感謝しながら閉じました。 (10)
元のページ