広報かつら No.356 2000(平成12)年 1月
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年の神様を迎える準債 りのいろいろ・- ・一正 【鏡もち】年神が宿るご神体 鏡は本来、神の宿るところで、神そのものと考えられていた。また、餅には 稲の霊が宿り、餅を食べる老には力が与えられる。丸い形は円満を意味する。 【しめ縄】年神を迎える場所の印 年神を迎えるために家の中をきれいにしたので、災いや厄がもう入り込まな いようにと飾られた。また、迎え入れることができる清浄な場所の印として、 門前や玄関前に掲げられる。 【門松】年神が降りてくるところ ′■\ 伝統的な門松は松竹梅で作られている。特に松などの常緑樹は、神様が降臨 する神聖な木と信じられていた。樹齢も長く、松の花は千年に十回花を咲かせ るという長寿のシンボル。 飾りはいずれも、12月28日までに飾る。29日は「九松=苦が待つ」といって婦起がよくないとされ、31 日には「一夜松」といって、神様に失礼な誠心のないこととして忌み嫌われる。 ☆おせち食材のいわれ 【数の子】 たくさんの卵で 子孫繁栄を願う。 【きんとん】 『金団』と書き、金は 財・団は固まり。お金が たまるように。 【黒豆】 まめに薫らせるように。 【かまぼこ】 形が日の出に似ているこ とから、新しい門出を意 味する。また、赤は魔除 け、自は清浄を示す。 【えび】 腰が曲がるまで長生き、 長寿の願い。 【れんこん】 穴があいているので、 先の見通しが良いこと。 【伊達巻き】 『伊達』であることは粋であること、『巻く』ことは、結び・睦むことを意味し、 仲良く新しく生産すること。つまり、進歩・教養・文化を示す。 (13)
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