広報かつら No.353 1999(平成11)年 10月
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きちんとした健康管理をして いくためには、まず、自分の健 康状態を知っておくことです。 そのために、年に一度は必ず健 康診断を受けましょう。 働き盛りの四十歳は人生八十年の折り返し点。ここは、健康の曲がり角でもあります。 四十歳を境に、長年の生活習慣が病気となって現れたり、過労死や突然死などの事故に 遭ったりする人ガ多<なっています。こうした病気や事故のリユクを避けて、健康で豊 かな人生を全うするには、田十歳からの過ごし方ガとても重要です。自分の健康状態た 自覚をもち、自分に合った健康づ<りを実行しましょう。 ■四十歳からの健康週間(十月十〜十六日) 四十歳からの健康づくりが 元気で豊かな老後をつくる 年に一度は必ず 健康診断を受けよう 定期的な健康診断の受診には、 二つの意義があります。 一つは、がんや糖尿病、高血 圧症などの生活習慣病を早期に 発見し、早期治療を行えること です。ただし、この検査ですべ ての病気が発見できるわけでは ありませんので、健康診断と併 用して、定期的に人間ドックで 受診することをお勧めします。 もう一つは、自分の健康状態 を知ることで、食生活や運動な どの生活改善による病気の予防 が図れるということです。 健康診断は、老人保健法によ り四十歳以上の国民すべてが受 けられることとなっています。 会社などの事業所では、労働基 準法により、年に一回、定期健 康診断を行うことになっていま すので、そうした機会に必ず受 診しましょう。 また、自営業や専業主婦など、 会社などに所属しない人は、各 健康診断を受けたら、その結 果をじっくり分析してみましょ う。あなたの健康の弱点はどこ にありますか。 病気として現れていなくても、 次のような項目に当てはまると きは、生活習慣病の危険サイン です。食事や運動など、日ごろ の生活習慣を見直し、改善して いく必要があります。 ■太り過ぎ 肥満はあらゆる生活習慣病に 関係する危険因子。肥満の最も 大きな原因は高カロリー・高脂 肪の食事内容で、高血圧や中性 脂肪の増加のもとです。糖尿病 や心臓病などにかかる割合も、 肥満の人に多くなっています。 l′′ ′1-ヽ 市町村が保健センターや保健所、 医療機関などで定期的に実施し ている健康診断を受けることが できます。実施日などについて は、その都度広報紙などでお知 らせしています。詳しくは、市 町村の担当課、または保健セン ターまでお問い合わせください。 自分の健康の 弱点を把握しよう 高血圧症 の原因は、 中性脂肪や コレステロ ールによる 動脈硬化。 高血圧症そ れ自体は、 あまり自覚 症状があり ませんが、 脳出血や脳 梗塞などの 合併症を招 く要因にな ります。 ■コレステロールや 中性脂肪の数値が高い 稔コレステロールや中性脂肪 が高い場合は動脈硬化の危険サ イン。動脈硬化は高血圧を引き 起こし、脳出血や肺衝撃心臓 病の要因になります。ただし、 二種類のコレステロールのうち、 HDLコレステロールは動脈硬 化を防ぐ善玉なので、数値が低 いほうが問題です。 【血圧が高い ●コレステロール値と中性脂肪値 総コレステロール 150ノ〉199 *50歳以上の女性では219 HDLコレステロール値 40以上ナ、\ 中性脂肪 150未満 正常範囲 (mg/dl) (8)
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