広報かつら No.351 1999(平成11)年 8月
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古文書解読部長 杉山 三千雄 古文書解読部では、村内に 保存されている古文書のうち、 主に、江戸時代後期から幕末 にかけてのものを、相互に読 み合っています。 会員は現在一〇名で、ここ 数年同じ顔ぶれです。活動の 時間は、毎月第一、第三土曜 日の午後一時三〇分から三時 三〇分までの二時間ですが、 時間のたつのも忘れて研修し ています。古文書を読むとい うことは、文字そのものが読 めるよゝつになることは、もち ろん嬉しいのですが、その内 容についていろいろ話し合う ことも、とても発しく、大き な収穫にもなかことなのです。 年間、二十数回研修するわけ ですが、その結果を収録とし て印刷製本しております。平 成十年度は、その第七集をま とめました。 解読のほかに、年一回、他 の市町村の古文書愛好者のグ ループを訪ねて、情報を交換 したり、タイムリーな研修視 察を行ったりして、歴史・文 文化協会を訪ねて④ 化・民族的なことがらについ て研修しています。他の市町 村の古文書愛好者グループに は、たいてい、女性会員がい るのですが、残念ながら、桂 村には女性会員がおりません。 女性も奮って入会されること を願っております。 古文書解読部の活動は、遺 されている古文書を読むこと なので、古文書資料がなけれ ばどうにもなりません。古文 書資料をお持ちの方は、どう ぞ私たちにお貸し下さるよう お願いします。 「古文書が生きがいだ」と いう会員も多く、毎回、楽し みながら学んでいます。 古文書解読部の皆さん ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ●● ● ● ● ● ● ● ● ● 一回巨 と き 講師 茨城県環境保全審議会 委員 安藤 勝敏先生 水戸市立飯富小学校 校長 根本 邦宏先生 桂村には次の三種類の ホタルが住んでいます。 ○源氏ボタル ○平家ボタル ○オバボクル よく見かけるホタルは、 水田を七月から八月に飛 びまわる平家ボタルです。 平家ボタルの二倍の大 きさで、光もずっと強い 源氏ボタルは六月頃に川 辺に見られますが、水が よごれていたり、川岸が コンクリートの壁におお われたりするといなくな ってしまいます。 夏の山村では、雑木林 の中でオバポタルが光り 観とこ 寮∴ 回 奈祭 参加者 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 地き百者地 六月十五目(火) 石船神社周辺 六五名 六月十九日(土) 白山神社下周辺 百目鬼川周辺 六〇名 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ます。 世界で、ホタルの仲間 は約二、000種類いま す。源氏ポタルと平家ボ タルは、卵、幼虫、さな ぎ、成虫と一生光り、し かも幼虫時代を水中で過 ごす数少ない種類として、 世界でも有名です。 ホタルの光 オスの方が明るい 光は、仲間が集まりオ スがメスに出会うための 合図だといわれています。 しかし、卵や幼虫まで 光るのは不思議です。よ く飛ぶのはオスです。 ホタルの生活 平家ボタルは田や沼に います。幼虫はモノアラ ガイなどの巻き貝を食べ て育ちます。 源氏ボクルは、平地や 山地の清流付近にいて、 幼虫は、カワニナなどの 巻き貝を食べます。肉を 溶かして吸うのです。 ホタルの一生 成虫…雨模様の晩に羽 レし イ 餌はとらず短命 夜行性 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ( 卵……水辺の苔に産卵 幼虫…尾部が光る。 肉食。夜行性。 土中にもぐつて どろだんごのま ゆを作る オス 尾部二節光る メス 尾部一節光る 茨城県環境局編集発行 「ふるさと茨城の自然」よ り ホタルが生息する豊か な緑と、きれいな安定し た水系はさまざまな自然 環境が存在していること を意味しています。 動物も植物も一緒に暮 らしていける桂村。 小さなホタルが教えて くれました。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● (8)

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