広報かつら No.347 1999(平成11)年 4月
3/12

我が国の経済は、長期的な 景気の低混迷状態が一層厳し さを増し、今年度実質経済成 長率の政府見通しにおいて も、2年連続マイナス成長と なるなど、極めて深刻な状況 にあります。 村の平成十一年度予算編成 に当って、極めて厳しい状況 を十分認識のうえ、事務事業 の見直しや経費の節減合理化 により、不要不急の歳出削減 に努め、村民の生活環境の整 備充実と福祉向上の発展を図 りつつ、施策の厳選を徹底し て予算編成をいたしました。 歳入については、地方財政 計画により、自主財源の確保 に努め、地方交付税交付金を 計上し、過疎地域活性化特別 措置法等による制度資金の活 用を積極的に図りながら、桂 村第3次稔合計画の施策に基 づき、生活基盤としての社会 予算編成にあたり 種 村 長 大 森 藤 和 /-1、 資本の整備、住民福祉の充実 を積極的に進め 「明るい、ゆたかな、 活力ある村づくり」 の実現にむけ、 第1に下水道の整備、生活環 境の整備、文化施設の整備、 公園の維持整備と緑化の推 進 第2に学校教育と生涯学習の 充実、文化遺産の保護継承 第3にスポーツ、レクリエー ションの充実、高齢者対策 と福祉の充実、健康づくり 推進と予防医療の充実 第4に農林業と商工業の振 興、観光開発の推進 第5に消防、防災、交通安全 体制の整備等 を重点目標に事業の推進を図 ってまいります。財政運営に つきましては、恒久的減税が 実施されることに加え、一般 財源の伸び悩む中にあって、 国、県の施策に呼応し、制度 資金並びに補助金等の活用を 積極的に図りつつ、財政調整 基金、環境整備基金、地域福 祉振興基金等の取崩しを行 い、出来る限り効率的に村民 の要望に応えるべく予算編成 をいたしました。その結果、 一般会計予算給額が38億7 千6百58万2千円で前年度 の予算に対し4.3%の増と なりました。 次に主なる施策について申 し上げます。 1 生活環境整備推進につき ましては、本年も残っている 地域の上水道老朽管更新事業 を進め、下水道事業は一部供 用開始と事業変更認可申請に より事業の拡大推進を図り、 農業集落排水事業についても 本年度より北方高久地区の供 用を開始し、更に孫根地区の 事業推進を図ってまいります。 2 学校数育と生涯学習につ いては、その充実に向け積極 的に推進してまいります。ま た、施設の充実についても、 各小中学校の施設整備に努 め、桂中学校の北舎屋上防水 工事予算を計上いたしまし た。村立図書館・郷土資料館 につきましては、図書の充実 に努め、村内にある民俗資料 の収集に努めてまいります。 人材育成事業につきまして は、引き続き村民の海外視察 研修を実施して国際的視野を 広め、国際交流と共に村の活 性化のための人材育成を図っ てまいります。また外国青年 招致事業も継続して実施いた します。公民館活動について は、各種教養講座の内容充実 /′.11\ に努め、村内の文化遺産の保 全に努め、本年は遺跡地図分 布調査を実施いたします。 3 スポーツ、レクリエーシ ョンの充実については、健康 の保持と体力づくりのための 活動を幅広く展開し、愛好者 への推進を図ってまいりま す。また、高齢者の方々、寝 たきり老人等の入浴サービ ス、各種定期健康診査、健康 相談、成人病対策を実施し、 きめ細かな保健対策を継続し て進めてまいります。 また、平成十二年度より実 施される介護保険制度に伴 い、民間の運営による複合施 設建設のための補助金も計上 いたしました。社会福祉協議 会の充実に努め、ボランティ ア事業の推進に一層努力して まいります。 4 農林業と商工業の振興、 観光開発等の推進について は、農業の組織化と農用地の 高度利用を図るべく、県単補 助事業を積極的に取り入れ、 合わせて農用地の流動化を推 進し、特産地の形成、観光農 業の振興、高付加価値作物の 開発等生産物の品質の向上、 生産拡大を図ってまいりま す。また畜産振興につきまし ては、優良牛の生産、常陸牛 の産地化の促進に努めてまい ります。商工業育成について は、小売店鋪の活性化がはか られるよう指導体制の強化に 努め、商工業従業員の健康維 持増進支援の助成金等も計上 いたしました。観光リゾート 開発等には、御前山県立自然 公園周辺地区、矢の目沢放牧 場並びにうぐいすの里一帯を 拠点として都市との交流を進 め、観光農業の促進を因って まいります。 5 消防防災につきまして は、村民の生命、財産の安全 を図る上からも施設充実に努 め、消防ポンプ自動車1台、 小型消防ポンプ積載車2台を 更新すべく予算を計上いたし ました。交通安全対策につき ましては、制度資金の効率的 な運用により、住民の生活に 不可欠である生活道路の整備 等についても、計画的に推進 してまいります。環境衛生事 業の一環として、広域し尿処 理場並びにゴミ処理施設負担 金、大宮地方広域組合負担金、 農業共済事業の財政基盤強化 のための負担金、各特別会計 への繰出金等も計上いたしま した。 以上が予算編成の概要であ ります。 (3)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です