広報かつら No.345 1999(平成11)年 2月
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めち動 た持活 の気団 域の防 地そ消 役立ちたい にを 生 かしてみませんか 消防団貞は、消防が本業では ありません。皆、それぞれに仕 事をもった地域住民です。「自 分たちの地域は自分たちで守 る」という精神のもとに、年齢 や職業の異なるさまざまな立場 の人たちが集まっています。最 近、ボランティアや生涯学習と いった場で異業種交流や世代間 交流が盛んに行われていますが、 消防団もさながら、多様な人材 のネットワークといえるでしょう。 安全で災害に強いコミュニテ ィーの形成には欠かせない消防 世代を超え、それぞれ立場の異なる住民同士ガ、 まちを守るという一つの目標に向かって協力し合 っています。災害や火災ガ起きたとき、す<さま 現場に駆けつけ、消防署昌とともに救助や消火活 動を行う消防団の人たちです。阪神・淡路大震災 以後、「何か起きたときには、地域のために自分 も役に立ちたい」という気運ガ、若い世代を中心 に高まってきています。あなたも消防団の一員と して、その気持ちを生かしてみませんか ′( 団ですが、社会経済情勢の変化 などにより、さまざまな課題も 抱えています。 団員数の減少と高齢化 四十年ほど前まで全国で二百 万人を超えていた消防団員数が、 平成二年には、百万人を割り、 平成十年四月一日現在では約九 十六万三千人と、年々減少する 傾向にあります。都市部では住 民の連廿璽息識の希薄化、農山漁 村部では若者の流出などが原因 です。また、昭和五十年当時、 四〇%を超えていた三十歳末滴 の消防団員数の構成比が、同じ く平成十年四月一日現在では二 六・三%と低下しており、消防 団員の高齢化がうかがえます。 消防団にはかつて、農業や自 営業などに従事している人がた くさんいました。しかし今では、 企業などに勤務する、いわゆる サラリーマン団員の割合が増え ており、昼間の消防力の低下が 心配されています。 全国の消防団員数が減少する なかで、逆にここ数年一貫して 増加し続けているのが、女性消 防団員です。平成二年には二千 人に満たなかった全国の女性消 防団員数は、平成十年四月一日 現在で八千四百人を超えました。 女性消防団貞も、一人暮らしの お年寄り宅の防火訪問や住民へ の防災指導、応急手当の普及な どさまざまな分野で活躍してい ます。 現在、消防団の抱えるさまざ まな課題に対処するため、消防 団に必要な施設や装備の充実、 消防団貞の処遇改善などが図ら れるとともに、青年層、女性層 への参加の呼び掛けが行われて います。 昨年八月から九月にかけての 集中豪雨災害では、救助や警戒 の巡視、行方不明者の授索に多 消防団についてのお問い合わせは、各市町村役場または消防本部まで。 くの消防団員があたりました。 大量動員の必要な大規模災害に 対する活動はもちろん、常備消 防の薄い地域では一般の火災に 対する活動にも、消防団の力が 欠かせません。 まちを守るという 充実感や満足感 実際、火災や災害の現場での 活動は厳しく、危険が伴います。 しかし、それでも、いざという とき現場に駆けつけるのは、消 防団貝に「自分のまちを守りた い」という強い意思があるから です。それが達成されたときの 充実感や満足感には、何物にも 代えがたいものがあるからです。 平成10年度消防団啓発パンフレット (11)
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