広報かつら No.344 1999(平成11)年 1月
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′ノルウェー\ t 平成十年度の人材育成事業海外研修が去る十 月二十六日から十一月二日までの八日間、二十 一名が参加して∃-ロッパ二ち国 (イギリス・ フランス・ドイツ) の福祉対策や教育、農業振 興、町づくり等の視察研修を行いました。 今回の視察団団長の武井章祐さんの「研修報 告」と団員の中から二十代を代表して関智美さ んの「感想と今後の抱負」 を掲載します。 聴肘 榔畠成事業 研修報告 団長 武井章祐 ふるさと創生事業の一環と して実施している人材育成海 外研修参加者二十一名は、去 る十月二十六日より十一月二 日の八日間、イギリス・ドイ ツ・フランスを視察してきま した。 イギリスでは高齢者福祉施 設を視察。ここの運営は、区 役所の補助金八万五千ポンド 日本円にしてl千九百万円、 職員が四名、ボランティア十 二名があたっていました。会 員数一人〇名で主に一人暮ら しで孤独な生活をしている老 人です。日帰りの元気な人だ けがコミュニケーションの場 として、昼食をして体操や拳 法・ヨガ‥トランプ・絵・手 芸等で余生を楽しんでいる施 設でした。 イギリスは、二三〇〇万の 人達がボランティア活動に進 んで参加しており、誇りを持 ってやっているという、正に 先進国だと思いました。 霧のロンドンというように 小雨ではありましたが、バッ キンガム宮殿、ロンドン塔、 市内の建物等百年以上たった 古い歴史を物語っています。 建物の高さは、二十五メート ルと統一されて屋根の色、レ ンガ、・石の色も指定されてい る。 印象的な事は、テラスハウ スという建物が一センチの隙 間もなく同じ形、同じ色で何 百メートルも三階建の住宅が 並んでおり、一階は店舗、二、 三階で生活しているというこ とで、車は区切られた家の前 で路上駐車である。都市のど 真ん中で日本と比較して見る と複雑な思いでした。 次にドイツ・バイエルン州 シェルナッハ町視察ですが、 フランツ・リンドナー町長は 私達一行を心よく出迎えてく れた。そして二日間にわたり 先頭に立って諸施設を案内し てくれた。農家民宿は、五班 に分散して農業体験交流を行 い、私達五名の泊まったパウ サーさんの家族は、両親と子 供二人の六人で、ご夫妻はサ ラリーマン。両親が乳牛三十 頭の世話をしており、私達も 干草を与えたり、はき掃除を 手伝いました。パウサーさん の耕地面積は三十大haだそう です。バイエルン州では一ha 当り一・五頭と制限されてい る。最初は言葉がわからず苦 労したが、その内お互いの気 持ちが通じ合ってビールを飲 みながら楽しい民宿体験交流 をする事が出来ました。 ′l 二日めの夜は、民宿の方々 と全員交流して、フランツ・ リンドナー町長、コーラスグ ループによるドイツの歌や桂 村では女性を中心としたひか ご王痴りや歌等を披露して 親善交流を深める事が出来ま した。 有機栽培農家訪問、農協及 びリサイクル集荷所、クアハ ウス、ミュンヘン芸術文化都 市等を視察してきました。教 育優先でA・B・Cのランク があり人選するという。自然 共生の環境づくりで若者を定 住させると町づくりに専念し ている事は、立派であると感 じました。 フランスではパリ市内の歴 史的建造物が並ぶシャンゼリ ゼ通り、ノートルダム寺院、 エッフェル塔、凱旋門、オペ ラ座、ベルサイユ宮殿、ルイ 十四世が五十年の歳月をかけ て造り上げたという実に素晴 らしく、見る物すべてが驚く ばかりでした。八日間の研修 も無事に元気で帰村する事が 出来ました。今後、この体験 を生かし、国際的視野から豊 かな活力ある柑づくりに反映 できるよう努力します。 最後に団員の皆様の協力に 対して心からお礼申し上げま す。 (12)

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