広報かつら No.341 1998(平成10)年 10月
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常北町・桂村・御前山村・ 七会村の城北(しろきた)四 町村と県は、この地域の先進 的な自然・野外の交流地域づ くりを図るために、城北地 域・森と川の交流促進協議会 (会長・大森桂村長)を六月 に設立しました。 協議会は、平成十一年度か ら二年間にわたり、自然や野 外活動家から交流フィールド づくり等に関する提言を受け るための「城北地域・森と川 の交流促進懇話会(座長・斉 藤典生茨城大学教授)」を設 置し、七月二六日に常北町を 皮切りに九月二日には、桂村 の現地視察と討議を行ないま した。午前中、御前山を登山 し、村内の山々(赤沢富士・ 住谷山・高取山)を遠望、又 うぐいすの里、炭焼き小屋、 観光果樹園等を観察し、午後 からは、本村の交流フィール ドづくりについて、討論をし ました。この中で、環境ア.ド パイザーの石井省三さんは 「河原の鳥のウォッチングコ 新たな 地域振異に! 〝四市町村がγ協力″ ぐ ースを設定してはどうか」、 種村教育委員の所定雄さんは 「赤沢富士には山野草の群生 地があり、保護する必要があ る。那珂川を活用するには、 アユの友釣りの専用地域を設 けてはどうか」、森林ボラン ティアの中村栄三さんは「展 望台付近(中段)の国有林は、 有効活用が可能ではないか。 ハイキング感覚にみて御前山 の道は非常に歩きやすいので、 現状を保つ程度の手入れでよ いのでは」、常北町商工会事 務局長の吉田弘之さんは「桂 村は特徴がはっきりしている。 山・三つの橋、そして川は山 の岩を経て流れる景観がすば らしい。御前山以外にも特徴 を付けることで達成感のある 山登りができるのでは」、茨 城大学教授の日下裕弘さんは 「うぐいすの里のスポーツ施 設はすばらしい。場があるの に人間の組織ができていない ばかりにあまり利用されてい ない。例えば、サッカー教室 を開催し、プロの選手を連れ てくる等の組織づくりである。 組織ができればクラブになり、 クラブハウスとして温泉や宿 泊にもつながると思う」、㈱ 祐月本店アウトドア事業本部 専務取締役和田幾久即さんは 「那珂川は近年カヌーで有名 になってきている。道の駅な らぬ〝川の駅〞をつくりカヌ ーの係留や搬送、全国カヌー 大会の開催等、多様な那珂川 の活用に向けたツーリングマ ップの作成をし、地域活性化 を考えては」、陶芸家の菊池 弘さんは「うぐいすの里に工 房を設置し、技術者の援助と 共に体験できるプログラムは どうか。個人ができること、 組織ができることをうまくリ ンクさせ、工芸等の講座を開 設してはどうか」等多種多様 な意見が提案された。次回は、 十月十三日に御前山村で開催 される予定。 御前山を登山する委員さん方 茨城県最低賃金改定 (、 1 日 5,092円(47円引上げ) 1時間 637円(5円引上げ) 平成11年9月30日から実施 詳しくは、茨城労働基準局賃金課へ 電話 029-224-6215 様 模 の 議 討 幼子にせがまれ近所の犬を見 に傘きーてゆく雨の中 山形 式妙 仏前の式にて尊詞蔑む吾子の 声静もれる御堂に透る 渡辺千砂子 小夜史けて花岡きたるサボテ ンの白き輝ひの深き寂けさ 青柳 京子 全国に三首七十頑のクローン年 生まる「轟悟空」の分身衛に似て 秋山 愛子 シロップを造る慈は一毅づつ 鵜の実をもぐ子兎巧みに 石井きぬ子 北国の逢き初夏の巧者れて老 えが一人加わちて屠り 大森 久子 水難事故の喧臆断く落着きー 州は漁るる泡沫を浮かべて 高堀よしの 初夏の鼻炎から炎ヒ咲く花た 心中めるわが日々に1て 佐川 あや 飛び出でて触れそフに観せるトリ ックについ威きれて書はのけ反る 杉山みちこ 堆みおき1堆肥の中の幼単に 出番狂はせ1を鳶びつつ庚す 宮本ふみ江 或且のi起立つれば蔓鬼にま なこあるごとみな絡みたり 所美恵子 刷 かつら文芸
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