広報かつら No.338 1998(平成10)年 7月
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「矧り方を 子どもたちは「家族のみんな が楽しく過ごす」ことを、家庭 の一番大切な働きと考えていま す。 子どもにとって、家庭は家族 の愛情に触れる精神的なよりど ころです。そこでの人間関係は、 良い面でも悪い面でも子どもの 成長に大きな影 子どもたちの豊かな心は、小さなころから育てていくもの。 そのために最も大きな力を発揮できるのが家庭です。家庭では子どもたちに 何をすべきか - 。 中教審の中間報告では、家庭に対して次のような提案をしています。 (れの家庭の在り 響を与えます。 まず、それぞ 方を見直すこと が出発点です。 ・思いやりのあ 子どもたちは家庭のルールを 守ることを通じて、礼儀や他人 への思いやりなどの基本的な対 人関係の在り方、責任感やルー ルの大切さを学びます。 家庭のなかで次のようなルー ルをつくつてはいかがですか。 る明るい円満な家庭を ・夫婦間で一致協力して子育て を ・会話を増やし、家族仇撃亡深 める ・過干渉をやめる ・父親の影響力を大切に ・ひとり頼家庭石、自信をもっ て子育てを 家庭で守るべき ルールをつくろう ・幼児期から小さくと吉家事を 担わせる(責任感や自立心を 育てる) ・朝の「おはよう」から始めて、 あいさっはきちんとする(礼儀 を身につける) ・モノ空臭い与え過ぎない(我慢 を掌えさせる) ・家庭内の年中行事や催事を見 直す ・子ど∈部屋を閉ざさない(家族 の会話を大事にする) ・テレビやテレビゲームをする 時間を決める(時間のルール モラルの形成は、家庭でのし つけが基本です。愛情と信頼関 係を築きながら、必要なときに しか は厳しく叱り、誤りを正すこと が必要です。 また、親自身が日常生活のな かで手本を示していくことも大 事です。 ・やってはいけないことや間違 った行いはしっかり正す 叱るときは、気分や感情に 流されず一貫性をもつように。 ・自分の行いには責任があると いうことに気づかせる 家事分担や、地域活動やボ ランティア活動など異年齢集 団での活動への参加を通して、 自立心や責任感をもたせるよ うなしつけを。 ・思春期の子ど古から逃げず、 正面から向かい合う ( を決める) 暴力や性に関するテレビ・ビ デオの視聴に親が介入・関与 をする 悪いことは悪いと しっかりしつけよう 思春期の子どもには、自立を 促すとともに、自らの責任を自 覚させるようにしましょう。 また、子どもが問題を抱えて いるときは、微妙な変化がサイ ンです。そのサインに日を背け ず、子どもとの会話の糸口を見 つける努力をしましょう。 大人の差別的な意識は、その 言動を通じて子どもの心の中に 再生産されてしまいます。親自 身が偏見をもたず、差別をしな いことを示していくことが大事 です。 また、高齢者や弱者に対する 思いやりの大切さを、身近な実 践を通して学ばせましょう。 ・祖父母を大切にする親の姿を 見せる ・手助けの必要な人を思いやる ・差別や偏見を許さない ・生き物との触れ合いを通して、 命の大切さを教える ・幼児には親が本を読んで聞か せる 思いやりのある 子どもを育てよう (11)
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